生物農薬
例えば、植物に害虫のアブラムシを食べるテントウムシのような益虫がよく知られている。生物農薬は、環境への負荷が軽減され、安全性が高いが、生産コストの低下など、課題が多く実用化が遅れており、生産量は農薬全体の100分の1以下である。
しかし、生物農薬の開発は進んでおり、中でも微生物農薬は、有効性の面からも研究が活発に行われている。代表的なものは、害虫防除に利用されているBt細菌で、この菌を大量培養して、産生した殺虫効果のあるタンパク質を野菜の害虫、メイガなどの防除に使用する。日本では野菜、りんご、茶、街路樹の害虫防除用として販売されている。
生物農薬の安全性評価指針については、農林水産省が取り組んでおり、微生物農薬に関しては、1997年8月に「微生物農薬の安全性評価に関する基準」として通知された。
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