しんゆり映画祭 上映中止騒動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/30 10:33 UTC 版)
「主戦場」の記事における「しんゆり映画祭 上映中止騒動」の解説
2019年の「KAWASAKIしんゆり映画祭」で、上映が予定されながら一旦中止になり、その後、上映が決定した。 この出来事についてデザキは、自分の映画が検閲を受けたとコメントした。映画監督の是枝裕和も「行政の懸念を真に受けた作品の取り下げは映画祭の死を意味する」と批判した。 一方、川崎市長は、映画祭の共催者である市側が主催者に懸念を伝えたことを明らかにした上で「訴訟が起きている作品の取り扱いの問題で、内容への指摘ではなく、表現の自由の侵害だという批判は的外れ」だと反論した。 市の担当者は、訴訟について懸念を伝えたが、上映中止を要望したわけではないとしている。担当者は取材に対し「そもそも映画を見ておらず、内容を把握していないので、検閲という批判には当たらないのでは」と答えている。 映画祭側も、川崎市から圧力があったわけではなく、警備や安全面を考慮しての中止の決定だったとしている。 上映中止の撤回が決まると、デザキは、表現の自由の勝利であり「政府の圧力に負けず伝え続けることが大切だ」と訴えた。これに対し、呉智英は、大した事件でないものを事件だと主張することにより商業的・政治的主張の場に利用する手法だと批判した。 デザキ監督に対する訴訟の当事者であり、映画の出演者でもあった藤岡信勝は、映画祭の最終日に来場し、舞台挨拶に参加することを望んだが、受け入れられなかった。
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