さいだん座シータ星とは? わかりやすく解説

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さいだん座シータ星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/19 07:55 UTC 版)

さいだん座θ星
θ Arae
星座 さいだん座
見かけの等級 (mv) 3.66[1]
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  18h 06m 37.8712898s[2]
赤緯 (Dec, δ) −50° 05′ 29.312523″[2]
視線速度 (Rv) 3.0 km/s[3]
固有運動 (μ) 赤経: -8.27 ミリ秒/[2]
赤緯: -8.70 秒/角度[2]
年周視差 (π) 4.01 ± 0.15ミリ秒[2]
(誤差3.7%)
距離 810 ± 30 光年[注 1]
(249 ± 9 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV) -5.7[4]
さいだん座θ星の位置(丸印)
物理的性質
半径 26 R[4]
質量 16 M[3]
表面重力 0.3 G[4][注 2]
自転速度 120 km/s[4]
スペクトル分類 B2 Ib[1]
光度 63,000 L[4]
表面温度 18,000 K[4]
色指数 (B-V) -0.08[1]
色指数 (U-B) -0.85[1]
年齢 28.2 ± 4.7 ×106[5]
他のカタログでの名称
CD-50 11720, FK5 1471, HD 165024, HIP 88714, HR 6743, SAO 245242[2]
Template (ノート 解説) ■Project

さいだん座θ星(さいだんざシータせい、θ Arae、θ Ara)は、さいだん座恒星である。見かけの等級は3.66と、肉眼でみることができる明るさである[1]年周視差に基づいて計算した太陽系からの距離は、約810光年である[2]

特徴

さいだん座θ星は、スペクトル型がB2 Ibに分類される超巨星である[1]さそり座-ケンタウルス座OBアソシエーション中の小集団、さそり座OB2-1の一員と見られている[6]質量太陽のおよそ16倍、半径太陽のおよそ26倍と推定されるが、質量は採用する進化理論によってもっと低く見積もられる場合もある[3][4][5]。表面温度はおよそ18,000Kで、この温度は青白色に輝くB型星に相当する[7]

分光観測によって、さいだん座θ星には2種類の異なる状態があるとみられる。水素原子Hαや、ケイ素の2階電離イオン吸収線の輪郭からそれがわかり、両状態は1週間程度以上継続し、切り替わりは1以内で起きるものと推測される。2つの状態は、表層の対流によるガスの運動がスペクトルにあらわれている状態と、恒星風の出現や対流層の移動によってそれがみえなくなっている状態であると考えられている[8]

脚注

注釈

  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算
  2. ^ 出典での表記は、



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