こさど丸とは? わかりやすく解説

こさど丸

直江津←→小木
こさど丸
全       長 119.0m
総 ト ン 数 3,965トン
最大旅客定員 1,000
車両積載能力 大型バス28台と乗用車40
または乗用車164
最 大 速 力 22.5ノット
建 造 年 月 昭和58年7月
船内見取り図 >>>

こさど丸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/04 02:38 UTC 版)

こさど丸
基本情報
船種 フェリー
船籍 日本(1983-2011)
インドネシア(2011-)
所有者 佐渡汽船(1983-2008)
船舶整備公団
新屋敷商事(2008-2011)
Pt. Dharma Lautan Utama(2011-)
運用者 佐渡汽船(1983-2008)
鹿児島商船(2008-2011)
Pt. Dharma Lautan Utama(2011-)
建造所 神田造船所川尻工場(第276番船)[1]
航行区域 沿海[1]
船級 JG(第二種船)[1]
IMO番号 8220060
改名 こさど丸(1983-2008)
屋久島丸(2008-2011)
KIRANA IX(2011-)
経歴
起工 1982年12月5日[1]
進水 1983年3月30日[1]
竣工 1983年7月7日[1]
就航 1983年7月
運航終了 2011年1月31日
現況 インドネシアで就航中
要目
総トン数 4,007 トン[1]
載貨重量 1,309.95 トン[1]
全長 119.00 m[1]
垂線間長 110.00 m[1]
型幅 20.40 m[1]
深さ 7.20 m[1]
満載喫水 5.188 m[1]
機関方式 ディーゼル
主機関 新潟-SEMT ピルスティク 9PC2-6L 2基[1]
推進器 可変ピッチ4翼ハイスキュープロペラ 2軸2舵[1]
最大出力 13,500 PS(連続)[1]
定格出力 11,476 PS(常用)[1]
最大速力 22.569ノット[1]
航海速力 19.8ノット[1]
航続距離 1600海里[1]
旅客定員 1,500名[1]
乗組員 50名[1]
車両搭載数 大型トラック28台、乗用車40台または乗用車164台[1]
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こさど丸(こさどまる)は、佐渡汽船が運航していたフェリー。後にいわさきコーポレーション屋久島丸としても運航された。

概要

神田造船所川尻工場で建造され、1983年7月に新潟 - 両津航路に就航した。共有建造制度を利用して建造された船舶整備公団との共有船である[1]

1993年4月、おけさ丸 (3代)の就航により、小木 - 直江津航路に転配された。本船の転配により従来、小木 - 直江津航路に就航していたこがね丸 (2代)は引退、海外売船された。

2008年3月31日、老朽化により引退。本船の引退により小木 - 直江津航路の就航船はこがね丸 (3代)のみとなり、1日1.5往復の変則運航となった。

その後、いわさきコーポレーション傘下の新屋敷商事へ6億円で売却された。2008年6月10日に引き渡された後、ランプドアの新設などの改造を行い、屋久島丸として2008年12月22日鹿児島商船の運航で鹿児島 - 屋久島航路に就航した。本船の就航により従来、鹿児島 - 種子島 - 屋久島航路に就航していたはいびすかす種子島折り返しとなった。しかしながら、利用低迷などにより2011年1月31日で本船は運休、屋久島航路は再び「はいびすかす」により運航される形となった。

2011年3月、インドネシアPt. Dharma Lautan Utamaへ売却され、KIRANA IXとなった。その後、ジャワ島スラバヤボルネオ島マカッサルを結ぶ航路で運航されている。

就航航路

佐渡汽船
鹿児島商船
Pt. Dharma Lautan Utama

設計

船首船橋型の自動車渡船兼旅客船で、船型は全通船楼型である。日本初となる乗用車用可動甲板を車両甲板の両舷に装備しており、先に就航したおとめ丸 (2代)と比較して、全長が20m、総トン数が500トン増加して4,000総トン級となり、その後の佐渡汽船のカーフェリーの大型化の契機となった。

屋久島丸への改造の際に、船尾側のランプは船尾中央から右舷に移設された。

船内

船室

船室タイプの一覧
クラス 部屋数 定員 設備
スイート 6名×1室 6名
特等室 3名×6室
6名×2室
30名
一等室 36名×8室 288名
特二等室
二等室

設備

事故・インシデント

防波堤への衝突

1989年4月9日、11時8分、両津港から新潟港へ向かっていた本船は、新潟港へ入港する際に右舷舵の操舵装置の異常で操舵不能となり、全速力後進および投錨を命じたものの、新潟港西区西突堤灯台の南南西約180メートルの地点で西突堤東側基礎部に衝突した。 衝突により本船は、船首部右舷船底外板に凹傷を生じ、陸上の送電用電柱1本が曲損したが、乗客・搭載車両に被害はなく、自力で専用岸壁に着岸した。事故原因は、右舷舵2号ポンプユニットの電磁弁の破損により、右舷舵が右舵35度で固定された際、操舵装置の取扱いが不十分で無追従操舵としたのみで、ポンプユニットを切り替えなかったためであった[2]

車両火災

2011年9月28日ジャワ島スラバヤからボルネオ島南カリマンタン州へ向かう予定だった本船は、出港前、搭載したトラックから火災が発生した。火災は限定的で消し止められたが、乗客はパニックになり乗船口へ詰めかけ、デッキから水中へ飛び込んだ。群衆に踏まれるなどした女性7名と男性1名が死亡、約55名が負傷した。

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 船の科学(1983年9月号,p23)
  2. ^ 仙台地方海難審判庁 (29 October 1991). 平成3年仙審第38号 旅客船こさど丸防波堤衝突事件 (PDF) (Report). 海難審判・船舶事故調査協会. 2016年12月10日閲覧

参考文献

  • 「新造船写真集(No.419)」『船の科学』第36巻第9号、船舶技術協会、1983年9月10日、23頁、 ISSN 0387-0863NDLJP:32318552016年12月9日閲覧 

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