芸者
- 芸者には「仕込」「丸抱」「分け」「七三」「逆七」「看板」「自前」等の別があり、何れも抱主との契約関係からの区別である、「仕込」は芸妓の玉子で之れから仕込んで貰つて本物の芸者になれるもののことで、之に「箱仕込」といふ箱屋の手伝から仕込むもの「半仕込」といふ芸能から仕込むやや年長の者「一本仕込」といつて、芸能若は芸者としての客扱等何れかを仕込めば足る者等の区別があり、「丸抱」は食費、衣装其他全部の費用を抱主の負担に於て支弁される代りに一定の年限を附して其間の玉代を全部提供するもの、「分け」は玉代を折半の約束で芸者となるもの、「七三」「逆七」は其の分配の割合から来たもの「看板」は一定の名儀料を支払つて其の家に籍を置いて貰つて稼業をなすもの、「自前」は自分で芸者屋を開業し且つ自らも芸者をするもののことで之れを「姐さん」と呼ぶ。又一人前になつた芸者を「一本」と云ひ此の「大芸者」を京阪では「芸子」と呼んでゐる。一本の芸者に対して小さな小供芸者を「お酌」「半玉」といひ、京阪では「舞子」」「おちよぼ」といつてゐる。京阪で芸者と云へば男芸者のことで、女は之を「芸子」と云ふのが普通とされている。
分類 花柳界
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