くくり猿とは? わかりやすく解説

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くくり‐ざる【括り猿】

読み方:くくりざる

四角な布に綿を縫い込み四隅を足として1か所に集めてくくり、頭をつけての形に作ったもの。江戸時代流行し幟猿(のぼりざる)に用いたまた、遊郭などで客の足止めをするまじないにした。


くくり猿

作者杉本苑子

収載図書大江戸ゴミ戦争
出版社文芸春秋
刊行年月1991.6

収載図書大江戸ゴミ戦争
出版社文芸春秋
刊行年月1994.6
シリーズ名文春文庫


くくり猿

作者宇江佐真理

収載図書甘露梅お針子おとせ吉原春秋
出版社光文社
刊行年月2001.11

収載図書甘露梅お針子おとせ吉原春秋
出版社光文社
刊行年月2004.6
シリーズ名光文社時代小説文庫


くくり猿

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/12 07:48 UTC 版)

八坂庚申堂京都市
奉納されたくくりザル

くくり猿(くくりざる)は、サルの姿をかたどって作ったぬいぐるみくくりザル括り猿などとも表記される。頭の付け方や手足の曲げ方、胴体のふくらみなどから、サルボボ型と、くくりザル型の二種類に大別される[1]

日本全国各地の庚申堂や猿田彦神社日吉神社などの絵馬堂や本堂などに、しばしばぶら下げてある。古くから庶民の間で信仰され、各地の寺社に奉納されてきたと考えられている。特に庚申信仰においてもっともよく見られ、一針一針手縫いしたものを様々な祈願とともに心を込めて納めた[1]

高い所から落ちても怪我をしないように、あるいは悪魔・病魔が入りやすい背中を守るお守りとして、着物の衿下に縫い付けて子供の息災を願ったほか、祭の時の提灯や幟に付けることもある[1]

地方によってそれぞれに信じられているくくりザルの霊力の多様さは、民俗信仰の豊かさを表わしているといえる[1]

脚注

参考文献


くくり猿

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/04 02:56 UTC 版)

明壽院」の記事における「くくり猿」の解説

手足を括られ動けない姿を表している。 は、人の心中にある欲望たとえている。欲望は、あたかも走り回るように心中動きまわる努力を怠ろうとし、悪行を行う。願い叶えよう努力する妨げようとする。 これらの欲望括り庚申により制御してもらう。くくり猿の体内には、本尊大青金剛御札納められ開眼秘法により魂が込められている。

※この「くくり猿」の解説は、「明壽院」の解説の一部です。
「くくり猿」を含む「明壽院」の記事については、「明壽院」の概要を参照ください。

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