きんゆう‐かんわ〔‐クワンワ〕【金融緩和】
金融緩和(きんゆうかんわ)
金融政策の一つで、一般に、不況のとき景気を回復させる目的で採用される。金融市場に潤沢な資金を供給し、不況時には停滞しがちな資金の流通を手助けすることだ。
具体的には、日本銀行(日銀)が公定歩合を引き下げたり、短期金利の誘導目標を引き下げることにより金融緩和を実現する。
公定歩合の引き下げは、銀行などの金融機関が日銀から資金を借りやすくなることを意味する。その結果、金融機関の貸し出し金利も引き下がることになり、企業は、借り入れた資金を積極的に事業投資などに回すことができるようになる。
また、日銀が金融機関から国債などを買い上げる公開市場操作(買いオペ)により、その買い取り代金を金融市場へ放出する。資金の供給により、短期金利の下落を誘導するわけだ。
反対に、景気が過熱気味のときには、急激なインフレーションを防ぐため、公定歩合や短期金利を引き上げて、金融を引き締めることになる。
株価の低迷が続く現在、物価の下落が景気の回復に結びつかないといったデフレスパイラルに陥っているとの指摘もある。
▲関連キーワード「ゼロ金利政策」
▲関連キーワード「公定歩合引き下げ」
(2001.03.02更新)
きんゆうかんわと同じ種類の言葉
- きんゆうかんわのページへのリンク