きたばたけ‐とものり【北畠具教】
北畠具教(きたばたけ とものり) 1528~1576
◇父:北畠材親 室:六角氏女 子:北畠具房、長野具藤、北畠親成、亀松丸、徳松丸(教家?)
伊勢国司・北畠氏8代当主。伊勢平定に努め、次子を宿敵長野氏に養子に入れ、配下にする等活躍をみせるが、1569年尾張・織田信長が侵入し、北畠氏と対立する木造具政を味方につけ、支城には目もくれず大河内城に進軍。これに対し、約50日に亘って籠城し、徹底抗戦する。武力制圧をあきらめた信長は、次子具豊を北畠氏に養子に入れて和議を結び、これを受けて開城した。1575年具豊に家督を譲って隠居すると、用無しとばかりに、翌年信長に従った旧臣によって攻められ、奮戦するが衆寡敵せず三瀬御所で自刃(三瀬の変)。上泉伊勢守秀綱に免許皆伝を受け、剣豪塚原卜伝から秘伝“一の太刀”の奥義を伝授された上、ト伝が死に際し、嫡男彦四郎に「北畠卿より伝授を受けよ」と遺言した程の剣豪である。
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