がんぐ 【玩具】
柳田国男は『こども風土記』で「悉く子どもの遊びは神様の祭りから出ている」といっているが、これは世界共通の事象であり、玩具は宗教の産物であった。古代エジプト時代の墳墓から出土する人形や動物のミニチュアなど、多くは大人の宗教的な目的によって作られたものである。ボールはヨーロッパでは神の形でもあった。一八世紀中頃からクリスマス-ツリーの飾り物に玩具がつるされ、玩具遊びが盛んになった。日本でも、おかめ・ひょっとこ・天狗・狐などの面は神祭に関係するものであり、鈴・笛・太鼓・犬張子などもそうだ。「たこ」は中国からの渡来と考えられるが、昔はこれをあげて農作の吉凶を占った。人形の発生も信仰に起因している。日本では昔は「手遊び」「持ちゃ遊び」といったが(玩具は日露戦争後の称)、漢語には玩器・玩戯の語があり、英語toyにも遊び・戯れの意がある。→ 人形
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