手遊び
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/30 03:57 UTC 版)
手遊び(てあそび)または指遊び(ゆびあそび)とは、幼児の注意を促し、発達を促進するために行う遊びの一種で、音楽や言葉のリズムに合わせながら手指の運動を行う[1]。そのための音楽が手遊び歌と呼ばれている。近年、教材集が多く出版され、インターネット上でも関心が集まっている[2]。手遊びの起源が童歌であるという[3]。
手遊び歌
手遊びを行う際の歌は様々の種類があり、一例として〈山小屋一軒〉〈おべんとばこ〉〈お風呂がわいたかな〉などがあげられる。同音異義語を用いた言葉遊びの具象化としての手遊びの性格も存在する[4]。
手遊び歌は伝播の過程において旋律・リズム単純化し、作者の存在が薄れる傾向があり、子どもの興味を引きつけられ歌いやすい形に変化することが多く、手遊びは保育者が提供したものであるが単方向ではなく、やり取りの中で変化するものである[5]。
保育文化
保育現場においては、保育者と複数の子どもが集う一斉活動的な場面で行われることが多く、文化財としての手遊びを媒介に保育者と子どもが相互コミュニケーションを行う場である[2]。手遊びは、ノリの共有として機能し、それが中断された場合はこどもが回復しようとし抵抗を乗り越えることで能動感や達成感により、子どもの主体性の形成を促すことができると指摘されている[2]。また、子どもの基礎能力や言語発達を助長できると考えられている[3]。しかし、「手遊び」は保育者が次の活動への導入や子どもの注意を引き付ける手段としてのみ捉えている現状もある[3]。
脚注
- ^ 「保育用語集「手遊び」の解説」ほいくis。
- ^ a b c 岩田, 遵子(著)、東京都市大学人間科学部紀要編集委員会(編)「保育実践における手遊びの意義」『東京都市大学人間科学部紀要』第8号、東京都市大学人間科学部、東京、2017年3月、23-26頁。
- ^ a b c 白倉, 朋子「保育における「手遊び」の効果: コダーイ・メソードとの関連から」『大阪芸術大学教員養成研究論集「芸術と教育」』2021年3月。
- ^ 岩田, 遵子(著)、東京都市大学人間科学部紀要編集委員会(編)「「保育文化」としての手遊びの多様性:言葉遊びの身体的形象化」『東京都市大学人間科学部紀要』第9号、東京都市大学人間科学部、東京、2018年1月、1-10頁。
- ^ 児嶋, 輝美、釘宮, 貴子「保育現場における手遊び歌の伝承とその意味: 作者不詳の作品にみる手遊び歌の変遷」。
関連項目
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