学童保育(がくどうほいく)
共働きや父子・母子家庭などで、親が仕事をしているために、ひとりで過ごすことになる子どもたちを放課後や学校が休みとなる日などに預かっている。
学童保育で子どもたちの生活を守ることによって、親は安心して外で働くことができる。最近では、働く女性が増えたり、核家族化が進んでいることもあって、学童保育施設の拡充を求める声が高まっている。
もともとは、家に帰っても親がいない「かぎっ子」が社会問題となった高度経済成長期のころ、父母会を中心とした自主的な運営により全国各地で始まった。そして、1997年に児童福祉法が改正され、放課後児童健全育成事業として正式に法律の規定に加えられた。
法改正によって、市町村には学童保育の利用促進が義務付けられたことから、行政の後押しを受けるようになった学童保育が急速に普及した。しかし、小学校の設置数に対する比率が49%にとどまっているなど、施設の数はまだ不足している。
男女共同参画社会を実現するには、育児などをしながら働ける環境の整備が必要不可欠だとされている。政府の男女共同参画会議は、2004年度までに学童保育施設を15,000ヶ所増設するという報告を先月まとめたばかりだ。
(2001.07.09更新)
がくどうほいくと同じ種類の言葉
- がくどうほいくのページへのリンク