かしだおれ‐ひきあてきん〔かしだふれ‐〕【貸(し)倒(れ)引当金】
貸倒引当金(かしだおれひきあてきん)
企業会計において、貸付金の残高などの債権に対して、一定額を積んでおく資金。取引先が倒産などの事態に陥ると、債権が回収できなくなるため、あらかじめ予備資金として準備しておくもの。
貸倒引当金は売掛金や貸付金、受取手形などの債権を控除する形をとる。貸借対照表では、資産の部にマイナスを表す△をつけて表示される。
決算時、売掛金や貸付金、受取手形などの貸倒引当金対象となる資産額に対して、法定繰入率によって貸倒引当金の額が計算される。法定繰入率は業種や企業の規模によって個々に定められている。
貸倒引当金は年々引き継がれるため、期末の残高に対して、不足であれば積み増す形で計算する。また逆に残高が計算結果よりも多かった場合、引当金からの戻し入れを行う。計算時で積み増した場合は当期の費用となり、逆に戻し入れる場合は当期の利益ということになる。
銀行などの業種では、融資残高について貸倒引当金を設定する。貸倒引当金の準備高が多くなると、本事業での損益が黒字でも、結果として最終赤字に陥ることがある。
(2004.06.02掲載)
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