お通し、突き出し
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 08:01 UTC 版)
入店して酒を注文すると、他に何も頼んでいなくても小皿や小鉢に入った一品料理が出てきて代金を取られる場合が多い。これは「お通し」もしくは「突き出し」と呼ばれるもので、最初の注文が入ってから客に出すまでの時間をつなぐためとされる。関東では「お通し」、関西では「突き出し」と呼ぶ所が多いようだが、両者で正反対の言葉を同義語として使っている。 あらかじめ作っておいてすぐに出せるもの、あるいは前日の残り物などを上手く処理して出す。枝豆のほか、前日に刺身で出していた魚を煮付けにして出すなど、いくつかの例がある。店側にとって、お通しは「客単価を確実に上げられるうえ、質をあまり問われないので利益率が高くありがたい商品」として重宝されている側面もある。 「頼んでいないから代金は払わない」などのトラブルを回避するため、「(お通しを)頂戴致します」「酒類をご注文のお客様にお召し上がり頂きます」など、料金システムとして明示する場合も見受けられる。一方、「頼んでいない商品を一方的に出すのは客に余計な負担をかける」という理由から、お通しを出さないことをセールスポイントの一つとするチェーン店や、「お通しが要らないお客様には提供しない」ことをメニューなどで明示しているチェーン店も出てきている。
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