大村斉(おおむらひとし? 1876?-1962?)
北海道出身、陸地測量部製図科長(大正7年)、陸地測量部長(大正13年)、東京写真学会初代会長(大正15年)。大村斉は、測量技術、地上写真測量及び写真製版法研究のため明治43年から明治45年までオーストリア陸軍測量部へ留学。大正7年にも渡欧し、フランス他で戦時地図利用など(戦場測量及び射撃用図)の研究をした。
大正12年(1923)関東大震災が発生。当時山内静夫陸地測量部長は中国青島出張であったことから、同部長代理だった大村斉は、関東平野一帯の測量標と験潮場の調査・検測、同地域の地形地物等の変貌調査、そして東京周辺の応急測図を参謀本部長に意見具申し、係る緊急測量・地図作成などの業務を指揮・監督した。このときの震災地一等水準測量の結果から、水準原点数値を従来の24.500mから24.414mへ改定した。

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