うつ病への有効性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 14:28 UTC 版)
「抗うつ薬#増強および併用」も参照 低用量リオチロニンは、甲状腺機能が正常で複数の抗うつ薬で効果が見られなかったうつ病患者の症状を改善することが示された。うつ病を対象とした大規模STAR*D(英語版)臨床試験では、薬物治療にリオチロニンを上乗せすると24%の患者で寛解を達成した。2001年のメタアナリシスでは、三環系抗うつ薬にリオチロニンを追加すると、特に女性で改善効果が見られるとされた。うつ改善効果を示すリオチロニンの平均投与量は45µg/日であり、甲状腺機能低下症の治療に用いる投与量よりも少量であった。リオチロニン服用患者の約9%が副作用のため服用を中止した。効果の性差は甲状腺での前駆体の代謝の差によると思われた。 STAR*D試験の結果から構築されたアルゴリズムでは、リオチロニンは2種類の抗うつ薬で効果が見られなかった場合の選択肢であるとされた。
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