アファーマティブ‐アクション【affirmative action】
アファーマティブ・アクション(あふぁーまてぃぶ・あくしょん)(affirmative action)
これまで不公平な待遇を受けてきた黒人などの少数派の人々に対して、教育や雇用などの機会を優先的に与えること。積極的差別解消政策ともいう。
大学の入学試験や企業の入社試験において、一定の比率の特別優先枠を設け、応募してきた黒人など少数派(マイノリティー)の人々に割り当てる。これまで不合理な差別を受けてきた少数民族に対する社会的地位向上のための施策として、アメリカで広く採用されている。
その反面、特別優先枠の設定によって、正規の試験成績だけで判定されていれば合格していたはずの受験生も存在することになるので、逆差別との見方もされている。1990年代には、カリフォルニア州が優遇措置を禁じる決定をするなど賛否両論ある。
アメリカのブッシュ大統領は、アファーマティブ・アクションを採用しているミシガン大学の入試制度について、人種を理由にした不公正な仕組みで憲法違反だとする見解を表明した。
(2003.01.20更新)
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