アイ‐エル‐オー【ILO】
ILO(あいえるおー)
国際労働機関は、国連の専門機関だ。ILOとも言う。働く人の労働条件を改善することを、主要な目的としている。第一次大戦後の1919年に初めて設立された。これは、ベルサイユ条約に基くものだ。当時は国際連盟の専門機関として設立された。
現在(1999年)では加盟国数が174カ国と、国連加盟国のほとんどが加盟している。本部はジュネーブだ。日本は設立時の1919年に加盟したが、第二次世界大戦期の1940年に脱退したという経歴がある。戦後の1951年、日本はILOに再加盟した。
国際労働機関の主要な機関として、国際労働会議がある。この会議には、各加盟国から、政府代表2名、労働者代表1名、雇用者代表1名がそれぞれ参加する。
国際労働者会議は、加盟国の労働条件を調査し、労働分野における技術協力などを行う。また、国際的な労働基準を設定する。この労働基準は条約としてまとめられ、ILOは加盟国に批准を勧告する。これまでにILOがつくった条約は150にも上る。
(2000.10.14掲載)
- あいえるおーのページへのリンク