『鶡冠子』
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『漢書』芸文志は、道家の書として『鶡冠子』1篇を記録している。一方で、『隋書』経籍志は1篇ではなく3巻と記録している。他方で、後述の韓愈は3巻16篇と伝えている。しかしながら、現行本(後述の陸佃の注釈書)は、3巻19篇からなる。 扱われる思想は、黄老思想のほか、軍事学、賞罰術、人材登用術、聖人、正名、道、法、勢、一、陰陽、宇宙生成論、天の法則性、天地人三才の類比、五行思想のような五の類比、といった雑多な思想が扱われる。 登場人物も雑多で、鶡冠子のほか、龐煖・武霊王・悼襄王、そして先秦の著名人が登場する。 いくつかの記述は、他の諸子や『戦国策』、あるいは馬王堆帛書の『黄帝四経(中国語版)』のような新出文献の記述と近似する。
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