『西方の驚異のいくつかを明らかにするもの』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 20:38 UTC 版)
「ガルナーティー」の記事における「『西方の驚異のいくつかを明らかにするもの』」の解説
一般にガルナーティーの「旅行記」として知られる著作。現存する写本に完本はなく、校訂も三つのそれぞれ異なる部分が出版されている。この著作は彼の二度目のバグダード滞在中に宰相アウン・アッディーン・イブン・フバイラのために執筆されたものであり、彼の故郷や旅の中で見た諸国と海の驚異について記したものとなっている。体裁的には、日付順に記されたいわゆる旅の日記のようなものではなく、年代に関しても明記されていない箇所も多いが、彼の故郷であるイベリア半島のグラナダから始まり、エジプトからシリア、イラク、そして中央ユーラシア地域から東欧へという形で、概ね彼の旅した順に記述が行われ、メッカ巡礼を経てバグダードに帰還したところで著述が終わっている。
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