『湖上の美人』と《アヴェ・マリア》とは? わかりやすく解説

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『湖上の美人』と《アヴェ・マリア》

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 07:00 UTC 版)

エレンの歌第3番」の記事における「『湖上の美人』と《アヴェ・マリア》」の解説

この歌曲は、しばしば《シューベルトアヴェ・マリア》と呼ばれている。しかしながら元々この曲は、ウォルター・スコット名高い叙事詩湖上の美人』(『湖上麗人』、The Lady of the Lake)の、アダム・シュトルク(Adam Storck)によるドイツ語訳曲付けされたものであり、したがってシューベルトの《歌曲集湖上の美人』》(Liederzyklus vom Fräulein vom See)の一部成しているのであるスコットの詩における「湖上貴婦人」ことエレン・ダグラスは(スコットランドハイランドの人で、この「湖」とはロホ・カトリーン(Loch Katrine)のことを指している)、父親とともに城主である王の仇討ちから逃れるために、「ゴブリン洞穴近く身を隠している。ダグラス親子は、王に追放されてからこの方ハイランド族長であるロデリック(Roderick Dhu)に匿われてきたのであったエレンが、聖母マリア助け求めて祈り言葉口ずさむと、その声は、氏族戦いへと鼓舞せんと山深いところにいたロデリック耳元にも届いた。 『エレンの歌 第3番』は、オーストリア寒村シュタイレク(Steyregg)にあるヴァイセンヴォルフ伯爵夫人ゾフィー居城初演されたため、後にこの伯爵夫人自身が「湖上の美人」として知られるようになった。 この歌曲開始文句反復句である「アヴェ・マリア」ラテン語で「めでたしマリア様」)は、シューベルト旋律に、ローマ・カトリック伝統的なラテン語典礼文を載せるという発想行き着いた。こうしてシューベルト旋律ラテン語典礼文を載せて歌うことは、現在しばしば行われており、そのためシューベルト素より典礼文に曲付けして、『アヴェ・マリア』という宗教曲作曲したのだと誤解される原因となった

※この「『湖上の美人』と《アヴェ・マリア》」の解説は、「エレンの歌第3番」の解説の一部です。
「『湖上の美人』と《アヴェ・マリア》」を含む「エレンの歌第3番」の記事については、「エレンの歌第3番」の概要を参照ください。

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