『ミズーラ ―名門大学を揺るがしたレイプ事件と司法制度』
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「ジョン・クラカワー」の記事における「『ミズーラ ―名門大学を揺るがしたレイプ事件と司法制度』」の解説
(原題:Missoula: Rape and the Justice System in a College Town)2015年出版。モンタナ州ミズーラで発生した複数のレイプ事件を例に、レイプ事件が大学と刑事司法制度にどのように扱われるかを探った作品。事例の多くはモンタナ大学に関連したもの。クラカワーは、なぜ多くの被害者が被害を警察に訴えたがらないのか明らかにしようとし、また「疑わしきは罰せず」によって被害者よりも犯人側に有利となっている法制度を批判した。クラカワーが、自身の女性の友人にレイプ被害を打ち明けたられたことが本書を書くきっかけとなったという。 エミリー・バゼロンによるニューヨーク・タイムズの書評は「警察や司法とは別に、政府から義務によって大学が行っている独自調査のその公平性に関して、クラカワーは深く掘り下げることはなく、ただ『大学は速やかに犯人学生を確認し、再犯を防止させ、同時に被告としての権利も守る手続きを踏むべき』とありきたりな机上の空論に収まっている」と大学側の対応の難しさや性犯罪防止策の取り組みに対する調査や理解がないことを批判し、微妙な評価を下した。
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