『ハッピーアワー』以後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 02:54 UTC 版)
2013年から招聘作家として神戸市に滞在、演劇ワークショップを担当する。これをきっかけとして、ワークショップ参加者らを中心とした映画『ハッピーアワー』を監督。同作は2015年8月に第68回ロカルノ国際映画祭へ出品され、ほぼ演技経験のなかった4人の出演者(田中幸恵、菊池葉月、三原麻衣子、川村りら)が国際コンペ部門の最優秀女優賞を受賞した。また同作では2016年3月、芸術選奨新人賞受賞。同5月には第25回日本映画批評家大賞選考委員特別賞を受賞する成功をおさめた。 2018年には、柴崎友香の小説をもとにした『寝ても覚めても』を監督。これが濱口にとって初の商業映画作品となった。同作は第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されている。 2020年、新型コロナウイルス感染拡大の影響で経営危機に陥るミニシアターが続出したのを受けて、映画監督の深田晃司とともに全国の小規模映画館支援のためのクラウドファンディング『ミニシアター・エイド基金』を立ち上げた。基金は目標の1億円を大きく上回り、総額3億3102万5487円を集めた。同活動は2020年度の日本映画ペンクラブ賞を受賞。 2020年公開の黒沢清監督『スパイの妻〈劇場版〉』の脚本執筆に野原位らと共に関わる。同作はヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞したほか、第94回キネマ旬報ベストテンにおいて脚本賞を受賞している。
※この「『ハッピーアワー』以後」の解説は、「濱口竜介」の解説の一部です。
「『ハッピーアワー』以後」を含む「濱口竜介」の記事については、「濱口竜介」の概要を参照ください。
- 『ハッピーアワー』以後のページへのリンク