「4人組」による改革
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/05 02:57 UTC 版)
「プリオラート (DOQ)」の記事における「「4人組」による改革」の解説
1980年代初頭、ペネデス地域でワインを生産していたルネ・バルビエ社のルネ・バルビエ、リオハ地方でワインを生産していたパラシオス・レモンド社のアルバロ・パラシオス(カタロニア語版)、カルラス・パストラナとその妻、ジュゼップ・リュイス・ペレスなど外部の投資家が、プリオラートのテロワール(土壌・地理・地勢・気候などの土地固有の諸条件)が持つ潜在性に着目した。彼ら「4人組」は主にガルナッチャ種やマスエロ種などなどの土着品種を用い、この地で行われていたブドウ栽培方法・ワイン醸造方法に改良を加えた。1989年に収穫したブドウを用いた彼らのワインが1991年に初めて市場に紹介されると、世界的権威を持つロバート・パーカーなどのワイン評論家に絶賛され、一躍世界のワイン業界で注目を集めた。 1989年から1991年に収穫された3年間のヴィンテージについては、5者がブドウ畑とワイナリーを共有してひとつのワインを生産した後に、「クロス・モガドール(英語版)」(バルビエ)、「クロス・ドフィ」(パラシオス、後に「フィンカ・ドフィ」)、「クロス・エラスムス」、「クロス・マルティネ」、「クロス・デ・ロバック」という5つの異なるラベルを貼って市場に出した。その後5者がそれぞれワイナリーを設立し、1992年のヴィンテージからは異なるワインを生産している。1993年、バルビエはプリオラートにあるとても古い畑のブドウから「レルミタ」と呼ばれるワインを生産し、既存の畑のブドウから新たなスタイルでワインを生産することに対する人々の関心を高めた。
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