「見よ勇者は帰る」の旋律
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/30 16:05 UTC 版)
「ユダス・マカベウス」の記事における「「見よ勇者は帰る」の旋律」の解説
有名な「見よ勇者は帰る」(See the conquering hero comes:第3部、第58曲)は、初演時には存在せず、1750年の再演時に別なオラトリオ『ヨシュア』のために書かれた曲を借用したものである。この曲の旋律は様々に使われている。 ベートーヴェンは、この旋律を用いてチェロとピアノのための変奏曲を作曲している(WoO 45、1796年)。また スズキ・メソードではヴァイオリン用の練習曲になっている。またこの曲はかつては近代オリンピックの表彰式に流されていた。日本では「得賞歌」として表彰式における表彰のBGMとしてよく知られる。 また、スイス人作詞家 Edmond Louis Budry は、1884年、この旋律に聖句から讃美歌の歌詞「よろこべやたたえよや」を付けた。欧米諸国ではイースターの歌としてもよく歌われる。 イギリスでは愛国歌として扱われ、ヘンリー・ウッドの『イギリスの海の歌によるファンタジア』の中でも使用されている。 もともとこのオラトリオはハヌカの起源になった出来事に関するものであり、ユダヤ教ではレヴィン・キプニス(Levin Kipnis)の作詞による「ハヴァ・ナリマ」(הבה נרימה)というハヌカを祝う歌として歌われる。
※この「「見よ勇者は帰る」の旋律」の解説は、「ユダス・マカベウス」の解説の一部です。
「「見よ勇者は帰る」の旋律」を含む「ユダス・マカベウス」の記事については、「ユダス・マカベウス」の概要を参照ください。
- 「見よ勇者は帰る」の旋律のページへのリンク