「浦島太郎」と推定されていたフィルム
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「浦島太郎 (1918年の映画)」の記事における「「浦島太郎」と推定されていたフィルム」の解説
北山の『浦島太郎』はながらくフィルムが現存しないとされていたが、2007年(平成19年)夏に文化史家の松本夏樹が大阪で玩具用の映写機と幸内純一の『なまくら刀』とともに売られているのを発見し買い取った。このフィルムはメインタイトル部分が欠落しており、松本はフィルムの古さからの推定と文献資料の裏付けからこれを『浦島太郎』であると推定した。このフィルムは東京国立近代美術館フィルムセンターでデジタル復元され、2008年(平成20年)4月24日から開催された「発掘された映画たち2008」で上映された。 2017年、アニメーション研究家の新見ぬゑが国産アニメーション100年を記念する京都国際マンガミュージアムの企画展の準備に際して資料を調査したところ、従来『浦島太郎』と思われていたフィルムとは登場キャラクターが全く異なる『浦島太郎』のスチールを発見した。これによって、このフィルムは北山による『浦島太郎』でないことが判明した。東京国立近代美術館の運営するウェブサイト「日本アニメーション映画クラシックス」ではこの発見を受け、本フィルムを北山作品のリストから除外し、「浦島太郎(仮)」という仮題を付している。 上映時間は1分、16fps、35mmフィルム、無声、染色。
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