「正庁改善」運動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 20:56 UTC 版)
「正庁改善」運動とは、台湾伝統の広間(庁堂)の配置や祖先を祀る習俗を変える運動である。1936年(昭和11年)台南州東石郡鹿草庄の二つの村落が、「位牌焼却の儀式」を行った。これ以降各地で、祖先の位牌等を燃やす運動が広まった。総督府は傍観者的立場を取っていた。運動が過激になり、位牌ばかりか、神像、仏像、掛け軸まで焼却されるようになったので、過激な行動が民衆を刺激するのを避けるため、台湾神職会が「正庁改善実施要項」を発表した。この要項は、比較的穏やかな方法を取り、台湾の伝統的な広間(庁堂)の中心に「神棚」を配置させた。また「注連縄」を祀るようにさせ、祖先の位牌を皇民が祖先を祀るという「祖霊社」に取り換えさせた。
※この「「正庁改善」運動」の解説は、「皇民化」の解説の一部です。
「「正庁改善」運動」を含む「皇民化」の記事については、「皇民化」の概要を参照ください。
- 「正庁改善」運動のページへのリンク