「愛国殉職者特例」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 02:19 UTC 版)
「戦時加算 (著作権法)」の記事における「「愛国殉職者特例」」の解説
著作者等がフランスのために死亡したことが死亡証明書から判明する場合には、「愛国殉職者特例」が適用され、さらに30年間、著作権の保護期間が延長される。これは、フランス著作権法第123条の10の「愛国殉職者特例」によるもの。 「著作物等の保護と利用円滑化方策に関する調査研究」「諸外国の著作物等の保護期間について」報告書(2009年2月、三菱UFJリサーチ&コンサルティング編)の121ページの注によれば、第一次世界大戦中の1914年9月5日ドイツ軍との交戦中に戦死したフランスの詩人・思想家シャルル・ペギー、第二次世界大戦中の1944年7月31日、偵察機で出撃、地中海上空で行方不明となったフランスの作家、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの著作権の保護期間には、30年の戦時加算が上乗せされているとされる。 なお、「フランス以外に愛国殉職者特例を定める国は存在するのか」との川内博史衆議院議員(民主党所属)の質問に政府は、「フランス以外に御指摘のような特例を定める国が存在するか否かについても承知していない」と回答している。
※この「「愛国殉職者特例」」の解説は、「戦時加算 (著作権法)」の解説の一部です。
「「愛国殉職者特例」」を含む「戦時加算 (著作権法)」の記事については、「戦時加算 (著作権法)」の概要を参照ください。
- 「愛国殉職者特例」のページへのリンク