「国家要塞」像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/02 03:16 UTC 版)
3月25日、第6軍集団所属第7軍の情報部は「幻想的で誇張されたという印象を受ける」としながらも「国家要塞には20万人から30万人の兵力がたてこもる予定であり、2月1日から国家要塞地帯に毎週補給列車が運行し、メッサーシュミット戦闘機製作工場が地下に完成した」という報告を行った。 4月頃、ニューヨークでは「ヒトラーのアルプス要塞」という本が売り出された。本の内容は「国家要塞」は5年間の交戦を可能にする設計で、武装親衛隊4個師団20万人が立てこもる、ヒトラーらは戦犯として裁かれるので、最後まで要塞で戦うであろうというものであった。また、4月8日のニューヨーク・タイムズは「ヴェアヴォルフと国家要塞の存在を忘れる時、連合軍は戦闘に勝って戦争に負けるという結果を招くだろう」と警告した。 4月10日、最高司令部連合情報委員会は「『国家要塞』に基礎を置く独軍戦略が存在することを示す積極的な証拠はない。ただし、独軍の抗戦はヒトラーが死ぬか排除されるまでは終わらず、アルプスが最後の陣地に選ばれるとみるのは、論理的である」という報告を行った。
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