「人権教育」の概念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 23:00 UTC 版)
法務省・文部科学省が提示する「人権教育」とは、「人権尊重の精神の涵養を目的とする教育活動」である。 他方、一部の教育学者は、「人権教育」について次の4つの側面を述べてきた。「国連人権教育の10年」においても、森実の解説のもと、こうした側面に注目した説明がなされている。 人権のための教育(Education for human rights) 人権を守り育てる教育のこと。教育の目的に焦点を当てた概念。 人権としての教育(Education as human rights) 「教育を受けること自身が人権である」という観点に立って、教育機会を奪われてきた人達に教育を保障することを意味した概念。 人権を通じての教育(Education in or through human rights) 人権教育はその学習過程そのものも人権が守られた状態で展開されるべきことを述べたもの。 人権についての教育(Education on or about human rights) 人権について教えること。狭義の「人権教育」とされている。 その他、論者によって「人権教育」の意味が異なるケースがある。
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