「ファウル」と「ファウルアンドミス」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 07:56 UTC 版)
「スヌーカー」の記事における「「ファウル」と「ファウルアンドミス」」の解説
スヌーカーではプレイヤーが失敗を犯した場合の処置として「ファウル」と「ファウルアンドミス」の2種類が存在する。ファウルは、主に以下の行為があげられる。(なお、日本スヌーカー連盟は、世界プロフェッショナルビリヤード・スヌーカー連盟 (WPBSA) 公式規程に準拠し「ルールに違反するものすべて」をファウルであると定義しており、さまざまな例がファウルにあたる。以下に示すものは、中でもごく一部の例である。) 狙ったボールにヒットしなかった場合(赤がオンの場合には赤、それ以外の場合には宣言したカラーボール) 狙った色以外のボールがポケットに落ちた場合(赤を狙うべき時に他のカラーボール、宣言したカラーボール以外のボール。ただし、赤を狙い、その狙った赤がはずれたが、他の赤が落ちた場合は反則ではない。また、赤を狙っている状態で、複数の赤が落ちた場合も反則ではない。この場合には、落ちた赤の数だけ点数が入る) 手球がポケットに落ちた場合(イン・オフ) ジャンプショット(手玉をジャンプさせ障害となるボールを飛び越して第一的球にヒットさせるショット。スヌーカーでは反則となる。ただし、的球に当たった後で、ジャンプして他のボールを超えるのは反則ではない) その他、ビリヤード一般に反則とみなされるルール(撞く際に足のいずれかが地面についていない・二度撞き・的球に触る・ボール・イン・ハンド以外で手球に触る、など) スヌーカーでは、プールなどの、いわゆる「ワンクッションルール」は存在しない。そのため、赤をポットした後、カラーボールにわずかに触り、カラーの裏に隠すショットなども、有力なセフティの一手段となっている。 ファウルを犯した場合には、ペナルティとして相手に最低4点が与えられる。また、相手は、以下から、次のプレーを選択できる。 自分が撞く 相手に撞かせる(プレイアゲイン) 前述の通り、プレーヤーは、狙うべきボールにあたるよう、最大限の努力をしなければならない。この努力を怠って、ファウルをしたと審判がみなした場合には、ファウルとともに、「ミス」がコールされる。これを「ファウルアンドミス」という。ファウルアンドミスの場合には、上記のペナルティに加え、以下の選択肢が増える。 テーブルの上を、ファウルアンドミスを犯す前のボールの状態に戻す(リプレイス)。ただし、リプレイスは連続3回までである。 プロの試合においては、狙うべきボールにあたらなければ、ほとんどの場合、ミスがコールされる。 フリーボール ファウルの際のスヌーカーの独自のルールである。ファウルが起こった後、狙うべきボールが、スヌーカー状態である場合、審判はフリーボールを宣言する。フリーボールが宣言されると、ファウルを犯した相手のプレーヤーは、任意のカラーボールを狙うべきボールとして、指定することが可能となる。この場合、指定されたボールは、本来狙うべきであったボールの得点と同じ得点となる。また、ポットされた場合には、そのカラーボールは所定のスポットに戻る。
※この「「ファウル」と「ファウルアンドミス」」の解説は、「スヌーカー」の解説の一部です。
「「ファウル」と「ファウルアンドミス」」を含む「スヌーカー」の記事については、「スヌーカー」の概要を参照ください。
- 「ファウル」と「ファウルアンドミス」のページへのリンク