「つばさ」と「はね」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 06:58 UTC 版)
日本語では、「鳥の翼」(英語: wing)を表す言葉には「つばさ(翼)」「はね(羽)」の2語があり、いずれも万葉集より用例がある。 葦辺行く雁の翼を見るごとに君が帯ばしし投矢し思ほゆ (13#3345)梅が枝に鳴きて移ろふ鴬の羽白妙に沫雪ぞ降る (10#1840) 「つばさ」がもっぱら「鳥の翼」の意味であったのに対し、「はね」はより広い語義をもち、「昆虫の翅」を指すのにも用いられる。さらに、「矢羽根」「赤い羽根」「羽根ペン」というように、「羽根」と書けば 英語: feather の意味になる。英単語 feather 「羽根」がギリシア語 pteron「翼」と同じ語源をもち、古くは複数形で「翼」を意味したことからも分かるように、「翼」と「羽根」とは互いに距離の近い概念であると言えよう。 漢字「羽」は羽根2枚、または双翼を並べた象形字、「翼」はそれに音符を加えたものである。
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