「くノ一」の俗説への反証
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/22 14:50 UTC 版)
「望月千代女」の記事における「「くノ一」の俗説への反証」の解説
これらのくノ一説について三重大学人文学部准教授の吉丸雄哉は、稲垣の著書について下記のような点を挙げ、内容の大部分が憶測だけで書かれていると指摘している。 そもそも第4次川中島の合戦の局所戦を詳細に述べた文献は存在しない。 望月盛時の名前自身は、禰津村に伝わるという文書に基づくが、望月盛時はこの合戦では討ち死していない。 2017年現在、信玄の免許状は所在不明である。また、一般論からいえばこの種の免許状は偽物が多いため、再検討が必要である。 巫女が諜報活動をしたというのは憶測に過ぎない。 前述した中山による種本にも「女忍者」、「忍び」といった言葉は登場せず、すべて稲垣の憶測である。 なお、本記事の旧版には千代女が色香で男を惑わして情報収集した旨が記載されているが、中山や稲垣の文献にすらそのようなことは書かれていない[要校閲]。
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