《とりあえず》の敬語
とりあえずの敬語表現
とりあえずという言葉の敬語表現には「まず」や「ひとまず」、「一旦」などがあります。とりあえず、は「他のことを差し置いて第一に」という意味を持つ言葉ではありますが、「対応が不十分」という意味もあるためビジネスなどのシーンでそのまま使用するには失礼に当たります。「まずはこちらからの連絡をお待ちいただけますか?」や「ひとまず休憩を入れてから取り掛かりましょう。」など、「まず」や「ひとまず」は誠意を表しながらも違和感なく空気を切り替えることができる敬語です。また、「一旦」も話を終わらせる際などに使用すると丁寧な印象を与えることができます。例文としては、「一旦こちらで持ち帰らせていただきます」や「一旦考え直してみましょうか」などが挙げられます。とりあえずの敬語での誤用表現・注意事項
なお、とりあえずの敬語には「区切りが良い」という言葉もあります。ですが、これは双方が納得の上で話し合いが終了した時、またはまだ中途半端でまとまっていないけれどいくつかの案は合意できた時などに使用するには問題ありませんが、相手側が納得していない場合に使用することはNGです。「区切りが良いのでこの辺で」というように使うと相手側は勝手に話を区切られたと感じ、失礼な態度となってしまいます。そのため、使用する時はお互いに案を出し尽くした、これ以上話すことはない、という所で切り出すように使うのであれば問題は生じません。とりあえずの敬語での言い換え表現
とりあえずの敬語を言い換える場合は、「取り急ぎ」や「一応」、「さしあたって」などを使用します。しかし、これらはとりあえずとほぼ同じ意味合いを持つため、目上の方に対して使うには失礼です。したがって「取り急ぎ」は「手短となり申し訳ありませんが」、「一応」は「おおよそとなりますが」などさらに言い換えをすれば丁寧な言葉として相手に伝わります。「さしあたって」は「今のところ」、と変換をすれば敬語として使用することができます。なお、「取り急ぎ」にはとりあえずの他にも急ぐという意味がありますので、自分を主体に使うのであれば敬語として使用しても失礼には当たらないケースも存在します。例えば「取り急ぎ説明書をお送り致します。後ほど詳細についてご連絡させていただきます」や、「取り急ぎ見積書を作成致します。」などの例文が挙げられます。「取り急ぎ」に敬語である「致します」を組み合わせると、目上の方にも使用できる言葉となりビジネスシーンにおいても失礼に当たることはありません。Weblioに収録されているすべての辞書から《とりあえず》の敬語を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

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