“モロトフのパン籠”
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 01:30 UTC 版)
E46収束焼夷弾には「モロトフのパン籠」という異名がついた。この異名はもともとは冬戦争(第一次ソ芬戦争)時のソ連の外務大臣、ヴャチェスラフ・モロトフの発言に基づき、構造がパン籠を連想させる収束焼夷弾コンテナに対してフィンランド国民が名付けたものである。 フィンランドの都市への空爆を非難されたモロトフ外相は「爆撃ではなく、(フィンランドの)人民にパンなどを投下している」と言い張ったとされ、その発言に対し、フィンランド国民はソ連の小型焼夷弾60発を収納するコンテナを"モロトフのパン籠"と呼ぶ事で応じた。また、フィンランド兵は"お返し"として対戦車用の火炎瓶を「モロトフに捧げるカクテル」と呼んだ。 なお、この逸話から火炎瓶の代名詞として"モロトフ・カクテル"という呼称が用いられるようになった。
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