せび【×蝉】
せみ【×蝉】
読み方:せみ
1 半翅(はんし)目セミ科の昆虫の総称。翅(はね)は膜質で透明。頭部は三角形で両側に複眼、その間に単眼が3個あり、管状の口吻(こうふん)をもち、樹液を吸う。雄は腹部に発音器をもち、樹幹などで鳴く。幼虫は地中で木の根の汁を吸って育ち、数年ののち地上に出て成虫になる。日本にはアブラゼミ・ニイニイゼミ・ヒグラシ・クマゼミ・ミンミンゼミ・ツクツクボウシなど32種が知られる。《季 夏》「閑(しづ)かさや岩にしみ入る—の声/芭蕉」
2 帆柱の上端または長いさおの先などにつけて、綱を掛けて、高い所に物を引き上げるのに用いる小さい滑車。せみぐち。せみもと。
3 雅楽に使う横笛の部分の名。吹き口と頭(かしら)の中間の背面を約1センチ切り取って蝉形の木片をはめこんだもの。

せん【×蝉】
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