琵琶湖疏水 琵琶湖疏水の概要

琵琶湖疏水

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/21 19:01 UTC 版)

琵琶湖疏水
凡例
夷川発電所そばから見た琵琶湖疏水

取水口 琵琶湖
京阪石山坂本線
第2疏水大津制水門
第1疏水大津制水門
大津閘門
第1トンネル 2436m
湖西線
第1竪坑
第2竪坑
左:第2疏水連絡トンネル
滋賀県/京都府
洛東用水→
諸羽トンネル 520m
第2トンネル 124m
第3トンネル 850m
合流トンネル 87m
蹴上船溜
←疏水分線
蹴上インクライン
蹴上発電所
白川合流
南禅寺船溜
白川分流
夷川船溜
夷川発電所
夷川閘門
左:白川放水路
川端通
冷泉放水口
鴨川
二条通
仁王門放水口
仁王門制水門
←旧水路 開渠
現水路→
仁王門閘門
御池通
孫橋閘門
三条通
三条閘門
団栗通
四条閘門
四条通
松原閘門
松原通
五条閘門
五条通
正面閘門
正面通
七条通
七条閘門
塩小路通
三ノ橋放水口
←鴨川
東高瀬川
七瀬川
墨染発電所
伏見インクライン
国道24号下暗渠
伏見新放水路
伏見制水門
(左)東高瀬川
本線終点
↓濠川
高瀬川
宇治川派流
三栖洗堰
三栖閘門
宇治川

疏水分線

合流トンネル
左:第4トンネル 136m
蹴上発電所取水路→
左:南禅寺トンネル 1000m
水路閣
第5トンネル 102m
扇ダム
右:第6トンネル 182m
哲学の道
白川
サイフォン(地下導水管) 志賀越道
叡山電鉄
高野川
下鴨中通
賀茂川
烏丸通京都市営地下鉄烏丸線
旧分線終点 小川頭
現分線終点 堀川

1996年平成8年)に国の史跡に指定された[1]。その後、文化庁による日本遺産にも認定される[2]。また、土木学会選奨土木遺産に認定されている。


  1. ^ 史跡名勝天然記念物: 琵琶湖疏水”. 国指定文化財等データベース. 文化庁 (1997年). 2024年2月21日閲覧。
  2. ^ 京都と大津を繋ぐ希望の水路 琵琶湖疏水”. 日本遺産ポータルサイト. 文化庁. 2024年2月21日閲覧。
  3. ^ 1986年(昭和61年)の水利使用許可の値。『100年』 p. 307(第1疏水8.35m3/s、第2疏水15.30m3/s)
  4. ^ a b c d 『環境史』 p.123
  5. ^ 『読売新聞』1889年5月3日朝刊3頁「[京都通信]疎水、11月には大津口から鴨川まで開通 総工費140万円」
  6. ^ 明治23年4月12日『官報』第2032号。国立国会図書館デジタルコレクション
  7. ^ 明治23年4月11日『官報』第2031号。国立国会図書館デジタルコレクション コマ1
  8. ^ 三浦藤作『歴代詔勅全集 第6巻』河出書房、1940。国立国会図書館デジタルコレクション コマ91
  9. ^ 『100年』 p. 64には「朝廷からいただいた“お土産金”と称し」たという。明治3年3月付太政官示達「今般格別之御詮議を以て其府下人民産業基立金として五万両被渡下候間、取計方行届候様、御沙汰候事」、閏10月5万両追加。明治21年度に元利計39万6千円余りとなっていた。同書 pp. 64-67に詳述。
  10. ^ 第2疏水事業、水道事業、市電開通及び幹線道路拡幅の3つを指す。
  11. ^ 電力の節は『100年』pp. 270-316、422-448による。
  12. ^ a b c 「諮問案・趣意書」は『琵琶湖疏水の100年』資料編 pp. 16-19に収録。叙述編 pp. 67-75に解題。
  13. ^ 出典:植村善博 著『京都の治水と昭和大水害』文理閣刊 
  14. ^ 琵琶湖疏水の発電施設群”. 土木学会選奨土木遺産. 土木学会. 2018年2月1日閲覧。
  15. ^ 舟運の節は『100年』 pp. 244-269による。
  16. ^ 牧野久実 2008, p. 15-17.
  17. ^ 『100年』 p. 268
  18. ^ びわ湖疏水船(2018年2月28日閲覧)
  19. ^ 現在の膳所駅。旧逢坂山トンネル経由で現在の大津駅は存在せず、膳所と浜大津の間は貨物輸送のみだった。
  20. ^ a b 『100年』 p. 248
  21. ^ 上栄町浜大津の大津市中心部、京町通角の路上にあった。
  22. ^ 『100年』 p. 261、資料編 p. 203では「京津線の三条-浜大津も同年」としているが誤りで、札ノ辻-浜大津の延長は1925年である。
  23. ^ a b 明治維新150周年を迎え行事多彩/琵琶湖疏水に観光船 本格的運航、67年ぶり『日本経済新聞』朝刊2018年2月27日(京都経済・観光特集)
  24. ^ 新型コロナ びわ湖疏水船、今秋は予定通り運航 感染防止を徹底 大津-京都間、31日から予約受け付け /京都 - 毎日新聞
  25. ^ 水道の節は『100年』 第4章第3節「水道事業のはじまり」pp. 449-475および附章「よみがえる京の水」pp. 586-674による。
  26. ^ 『琵琶湖疏水の100年』資料編 pp. 68-70に収録。
  27. ^ 『100年』 p. 380など。
  28. ^ 『100年』pp. 160-172
  29. ^ 『100年』p. 160。田辺朔郎の竣工奉告祭における工事申告文の値。
  30. ^ これのみ現状。1989年現在。
  31. ^ 単位は『100年』のままである。
  32. ^ 『100年』 pp. 172-174。暗渠、橋梁、堰止など不明。
  33. ^ p. 137では51間 (92.73m)
  34. ^ 『100年』 p. 234。ただし掘割と築立のメートル換算の延長合計が総延長に一致しない。
  35. ^ 『100年』p. 247も参照。
  36. ^ 第2疏水完成時の諸元は『100年』 pp. 402-412
  37. ^ 昭和62年現在。『100年』 p. 397
  38. ^ 『100年』 p. 404に3894mとあるが明らかに間違いである。
  39. ^ 『100年』 pp. 415-419では表現が錯綜していて完工時の全貌が把握できない。『琵琶湖疏水誌』による。
  40. ^ 『100年』pp. 523-526
  41. ^ 鉄道建設公団のP線として着工、実際は京阪電気鉄道が鉄道建設公団からの委託で敷設した。
  42. ^ 鴨川水害京阪四条駅周辺の被災写真
  43. ^ 参考文献・植村善博著『京都の治水と昭和大水害』176-189頁「河川改修事業と実施」
  44. ^ 参考文献・『鉄道ピクトリアル』1984年1月増刊号「特集 京阪電気鉄道」の78-81頁「京都市内の地下化工事の経過と今後の予定」より。
  45. ^ 老朽化や過去の地震の影響と見られる。倒壊の危険性も判明したため、7月31日から8月8日にかけ、緊急の防護工事を実施国の史跡「水路閣」倒壊防止へ緊急工事 京都市 産経新聞 2008年7月29日
  46. ^ 琵琶湖疏水訴訟:三井寺と京都市が和解 紛争20年やっと 毎日新聞 2013年4月18日
  47. ^ 出典・京都市上下水道局発行「京の水だより」Vol.5平成24年11月、『京都市水道創設百周年』より。
  48. ^ 琵琶湖疏水とは”. 日本遺産 琵琶湖疏水. 琵琶湖疏水沿線魅力創造協議会. 2024年2月21日閲覧。
  49. ^ 令和三年度土木学会選奨土木遺産が決まりました”. 土木学会 (2021年9月28日). 2021年9月28日閲覧。
  50. ^ 令和三年度 土木学会選奨土木遺産 一覧”. 土木学会 (2021年9月28日). 2021年9月28日閲覧。
  51. ^ 読売新聞 2015年3月31日朝刊京都版
  52. ^ 京都新聞 2012年8月20日朝刊「潤いをとどけて 京都市水道100年『7)市民の感謝』」
  53. ^ 『100年』には「白川」と表記されている。白川道は『京都市都市計画街路・道路』京都市 (平成12年6月) p. 191によれば、現在の志賀越道の旧称とされる。
  54. ^ 『100年』刊行時点。2008年(平成20年)の京都市上下水道局webサイトにも分線の距離は同一のため、変更はないと考えられる。
  55. ^ 開通当時は伏せ樋(地下導水管)で川をくぐっていたが、治水工事で河道の拡張・掘削が行われた際に水路が分断されており、以西は泉川を通して流入する高野川の水が流れる形になっている。
  56. ^ 『環境史』 p.124
  57. ^ 2012年3月13日京都新聞夕刊の一面の記事より。
  58. ^ 経済産業省・近代化産業遺産 平成19年度「近代化産業遺産群 33」 http://www.meti.go.jp/policy/local_economy/nipponsaikoh/pdf/isangun.pdf#page=83
  59. ^ 京都市上下水道局 お知らせ 近代化産業遺産への認定 http://www.city.kyoto.lg.jp/suido/page/0000028522.html
  60. ^ 土木学会 関西地方の選奨土木遺産 琵琶湖疏水の発電施設群 http://www.jsce.or.jp/contents/isan/blanch/5_6.shtml
  61. ^ 『とんねる』p. 3、『疏水誌』p. 34
  62. ^ 『とんねる』p. 64、『疏水誌』p. 34
  63. ^ 『朝日新聞』1887年10月5日朝刊2頁「隧道開削の困難」
  64. ^ 『疏水誌』p. 25-26「暫時の間我が京都は世界での水力電気の本場となって欧米諸国人からも続々問合せがあったくらいである」
  65. ^ 『100年』p. 466など。
  66. ^ 『100年』 pp. 170-172、『疏水誌』p. 57-58
  67. ^ 「まんぽ」とはトンネルを指す方言と考えられている。[要出典]
  68. ^ 邦訳「295 斜歪穹窿」『ランキン氏土木学』、891-896頁。 、 原書 Rankine, W.J.M. (1894). “295 Skew Arches”. A Manual of Civil Engineering (17th ed.). London: Charles Griffin and Co., Ltd.. pp. pp. 429-432 
  69. ^ 『100年』p. 172
  70. ^ 琵琶湖疏水”. 京都市上下水道局. p. 17. 2019年8月17日閲覧。
  71. ^ 『とんねる』図9、p. 8
  72. ^ 『とんねる』図10、p. 9
  73. ^ 『とんねる』図11、p. 9
  74. ^ 『要誌』318頁に続く3枚目の図版の一部である。
  75. ^ 琵琶湖疏水記念館のご紹介(2018年2月28日閲覧)
  76. ^ 福澤諭吉も反対していたという(琵琶湖疏水:歴史と技術の資料館(財団法人 国土技術研究センター))。
  77. ^ 『100年』 p. 199
  78. ^ 「琵琶湖疏水で観光力 船運航など活用 京商が学習体験型事業」京都新聞2006年9月7日
  79. ^ 「琵琶湖疏水に観光船を」 実現目指し京都と大津市が検討チーム 両市長、船上から視察 - MSN産経ニュース(2013年12月17日)
  80. ^ 「琵琶湖疏水を観光航路へ 京都市がプロジェクトチームを」京都新聞2014年1月7日
  81. ^ 「琵琶湖疏水クルーズ 運航へ トンネル視察」京都新聞2014年3月14日
  82. ^ 「琵琶湖疏水観光船 官民協力で 来年度にも 試験航行」京都新聞2014年5月25日
  83. ^ 琵琶湖疏水のトンネル「安全」 京都市が調査、観光船就航へ弾み - 京都新聞2014年8月19日
  84. ^ 琵琶湖疏水クルーズ、3月から試験運航 大津-京都間 - 京都新聞2015年1月26日
  85. ^ 桜の琵琶湖疏水観光船が人気 試験運航第1期、乗船倍率20倍超 - 京都新聞2015年2月28日
  86. ^ 琵琶湖疏水クルーズ、試験運航開始=京都市 - 時事ドットコム2015年3月27日
  87. ^ 「琵琶湖疏水通船復活」試行事業 第2期乗船者モニター募集の結果について - 京都市上下水道局(2015年3月27日)
  88. ^ 観光船運航、採算が課題 琵琶湖疏水、観光潤す(1) 軌跡 - 日本経済新聞2015年1月14日


「琵琶湖疏水」の続きの解説一覧




琵琶湖疏水と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「琵琶湖疏水」の関連用語

琵琶湖疏水のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



琵琶湖疏水のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの琵琶湖疏水 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS