ハプスブルク家 ハプスブルク家の概要

ハプスブルク家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/23 07:12 UTC 版)

ハプスブルク家
Habsburg
帝国王朝
ハプスブルク家の紋章
ハプスブルク帝国
オーストリア大公国
ハンガリー王国
クロアチア王国
ボヘミア王国
 神聖ローマ帝国
ハプスブルク・スペイン
ハプスブルク領オランダ
ポルトガル王国
ナポリ王国
シチリア王国
主家 エティション家
創設 11世紀
家祖 ハプスブルク伯ラートボト
最後の当主 マリア・テレジア
現当主 カール・ハプスブルク=ロートリンゲン
断絶 1780年11月29日
民族 ドイツ系アルザス人
分家 父系:
スペイン・ハプスブルク家(断絶)
ハプスブルク=ラウフェンブルク家ドイツ語版(断絶)
キーブルク家(断絶)
母系:
ハプスブルク=ロートリンゲン家
標語:A.E.I.O.U
ハプスブルク家の旗

ハプスブルク家の名前は、1020年代にクレトガウのラートボトによって現在のスイスに建てられた要塞、ハプスブルク城に由来する。彼の孫であるオットー2世は、この要塞の名前を初めて自分のものとし、その称号に「ハプスブルク伯爵」を加えた。1273年、ラートボト伯爵の7代目の子孫であるハプスブルク家のルドルフローマ王に選出された。バーベンベルク家の消滅と、1278年のマルヒフェルトの戦いでボヘミア王オタカル2世に勝利したことを機に、息子たちをオーストリア公家に任命して一族の権力基盤をウィーンに移し、ハプスブルク家は「オーストリア家」の名を得て、1918年まで統治することになった。

神聖ローマ帝国の王位は、1440年から1740年に男系が絶えるまで、フランツ1世の死後は1765年から1806年の解散まで、ハプスブルク家が継続して占有している。ハプスブルク家は、ボヘミアハンガリークロアチアスペインポルトガルガリツィア・ロドメリアとそれぞれの植民地の王、低地とイタリアの諸公国の支配者、19世紀にはオーストリアとオーストリア=ハンガリー皇帝メキシコ皇帝1人を輩出している。16世紀半ば、カール5世の退位に伴い、スペインとオーストリアに分かれ、別々の領土を治めたが、両家は密接な関係を保ち、頻繁に婚姻を繰り返した。

ハプスブルク家の人々は、金羊毛騎士団と聖ゲオルギオス王立騎士団のオーストリア支部を統括している。現在の当主はカール・フォン・ハプスブルクである。


注釈

  1. ^ 英語での発音は、「Habsburg」:英語発音: [hæpsbɚːg](ハプスバーグ)。
  2. ^ 例としてスペイン生まれのルイ13世王妃はフランスでアンヌ・ドートリッシュ(オーストリアのアンヌ)と称された。
  3. ^ 962年 - 1806年
  4. ^ ハインリヒ2世(1014年 – 1024年)
  5. ^ エティショは683年ごろ死亡したが、別名をエティヒョ、あるいはアダルリック(アダルリクス)またはアティックという。エティションは踊共二『図説 スイスの歴史』p17.では「エティコン家エティコーネン家)」または「エティヒョン家エティヒョーネン家)」と述べている。
  6. ^ エティション家(エティショーネン家)のノルトガウ伯フーゴ3世の子と推測されている。グントラムの出自については瀬原、『スイス独立史研究』に詳しい考察がある。

出典

  1. ^ The House of Austria – the Habsburgs and the Empire”. 2023年1月17日閲覧。
  2. ^ house of Habsburg | Rulers, Motto, History, Map, & Inbreeding” (英語). Encyclopedia Britannica. 2021年9月13日閲覧。
  3. ^ "Habsburger-Gedenkjahr im Aargau", Neue Zürcher Zeitung, (page 17) 23 May 2008.
  4. ^ art-tv.ch
  5. ^ Kanton Aargau” (ドイツ語). 2008年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月16日閲覧。
  6. ^ Heinz-Dieter Heimann: Die Habsburger. Dynastie und Kaiserreiche. ISBN 3-406-44754-6. pp. 38–45.
  7. ^ a b ヨーロッパの王朝の断絶における近親婚(英語)


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