ジオン公国の艦船およびその他の兵器
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航空機
ガウ
コミュ
- COMMU[6]
『機動戦士ガンダム』に登場する連絡機[9]。
非武装の亜音速機でダブデ級陸戦艇の艦載機[56]。テイルブームに挟まれた形でローターを持つ、ホバーヘリに近い構造を持つ双胴式VTOL機である。劇中ではマ・クベの命を受けたウラガンが本機を使用。ドズルからの最新鋭機ドム3機の補給を待つランバ・ラル隊へ赴き「輸送機は撃墜された」との、虚偽の報告(ドムは途中でかすめ取っていた)を行っている。
ドダイYS
ドップ
ドーラ
- DORA[57]
OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場する小型輸送機(局地戦用輸送機[57])。OVAでの設定では単に「輸送機」とされていたが、小説版で名称が設定された[58]。
ドップとルッグンの中間的な外観で、同様の設計思想を持つ[57]。ルッグンと同じく、推進機は底面にあるスリット状のベクタード・ノズル[59]で、垂直離着陸が可能なVTOL機である。主翼は中間部で上方に折り畳みが可能で、駐機時の省スペース化を図っている。
兵員および物資の運搬を主目的とし[59]、機体中央部にキャビン[注 14]とカーゴ・ブロック[59]を内蔵、底面に乗員昇降用のタラップ、後部に物資搬入出用のハッチがある。輸送機としては小型であることから、VIP専用機である可能性も指摘されている[61]。上方に張り出したコックピット後部に連装機関砲が1基認められるが、詳細は不明。
第2話でアイナ・サハリンを乗せ、ギニアス・サハリンのいる極東のジオン公国軍秘密基地に到着している。
ファット・アンクル
ファット・アンクル FAT UNCLE[6] | |
---|---|
全高 | 21.2m[8] |
全長 | 38.0m[8] |
全幅 | 56.8m[8] |
全備重量 | 195t[8] |
ペイロード | 140t[8] |
最高速度 | マッハ0.7[8] |
乗員人数 | 2名[8] |
『機動戦士ガンダム』に登場する輸送機[9]。「ファットアンクル」と表記されることもあるが、設定画では「ファット・アンクル」。
機体前方にハッチがあり、MS3機[62]を直立させたまま輸送することができる。ガウ同様、飛行中にハッチを開きMSを降下させる空挺作戦も可能である[63]。左右の大型ローターで垂直上昇し、基部のジェット・エンジン2基で前進する[64]。ローターは基部から折り畳むことができるため、大型機でありながら駐機スペースが小さい。武装は連装機関砲3基。
第17話ではランバ・ラル隊にザクIIを補給している。第29話ではゾックとズゴック各1機を搭載し、海上のマッド・アングラー上部に着陸している。
ファット・アンクル改
OVA『機動戦士ガンダムUC』に登場するバリエーション機。ジオン残党軍によって機体左側にスライド式ドアが増設されている[65]。トリントン基地攻防戦においてヨンム・カークス駆るザクI・スナイパータイプの飛行砲台として運用された。
シルフ
- SYLPH
ゲーム『機動戦士ガンダム バトルオペレーション Code Fairy』に登場。ファット・アンクルに似ているが、大型ローターの後部に小型ローターが追加され計4基となっている。また、ハッチは両側面および後部にある。パイロットおよびオペレーターの3名により操縦をおこなう。北米戦線の秘匿部隊「ノイジー・フェアリー」がMSなどの輸送や、移動拠点として運用する。
ルッグン
ルッグン LUGGUN[6] | |
---|---|
全高 | 8.8m[8]/13.0m[66] |
全長 | 12.4m[8]/9.6m[66] |
全幅 | 22.8m[8]/29.1m[66] |
全備重量 | 10.5t[8]/19.4t[66] |
最高速度 | マッハ1.2[8]/424.2km/h[66] |
武装 | 20mm連装機関砲×2[8] 機首ミサイル×4[67] 小型爆弾[68] |
乗員人数 | 2名 |
搭乗者 | バムロ コム シャア・アズナブル ドレン ジオン軍一般兵 |
『機動戦士ガンダム』他に登場するパトロール機[9]または偵察機[69]。
無尾翼の全翼機で上方に張り出したコックピットを持つ逆T字型の機体に、長大なビームで支えられたレドームが2基付いた独特の形状をしている。推進機は底面にあるスリット状のベクタード・ノズル[注 15]で、垂直離着陸可能なVTOL機である。またザクII1機を懸下して短距離輸送が可能な程の余剰推力を持つ[71]。
本機のコックピットは2ヵ所にあり、上方に張り出しているのが操縦用、機体内部が哨戒用となっている[67]。これらは連絡通路で繋がっており、シートごと移動が可能である。レドームはビーム基部から上下反転が可能となっており、上部にある時は対空用、下部にある時は対地用レーダーとなる[68]。レーダーはミノフスキー粒子撒布下でもある程度の濃度までは遠距離索敵が可能な超高出力を誇る[71]他、赤外線センサーや聴音センサーによる高い情報収集能力を持つ[71]。ただし、ほとんど乗員の視認に頼っていたと言われるとする資料もある[72]。
武装は両翼端の連装機関砲の他、上方コックピット下部に小型のミサイル・ランチャーが4基装備されているが、劇中では未使用である。他に胴体内に小型爆弾倉があり、爆弾はホワイトベースのエンジンにダメージを与える程の威力をもつ。偵察機でありながら、劇中では宙返りをするほど運動性能が高い。また、コア・ファイターの機銃に対してある程度耐えうる防御力を持っている[注 16]。ジオン公国軍製航空機の中で最も完成度が高く、安定した性能を発揮したと言われる[67]。索敵・哨戒や追尾なども行うため連邦軍には「付け馬(付き馬)」のコードネームで呼ばれる[注 17]。
漫画およびOVA『機動戦士ガンダム サンダーボルト』に登場する機体は、底面のベクタード・ノズルがなく、ジェット・エンジン2基、ロケット・エンジン4基が追加されている。このため成層圏付近の高高度での飛行が可能である[73]。
- 劇中での活躍
- 『機動戦士ガンダム』第6話から登場し、地球に降りたホワイトベースの監視を行う。第7話では「パトロール艇・ルッグン」と呼称されている。第8話では「ビッグジョン」のコードネームで呼ばれる機体が一時停戦中に避難民の輸送にあたるガンペリーを監視するために随行。避難民の親子に救援物資を投下した際にガンダムを発見して戦闘になり、ビームライフルで撃墜される。搭乗していたバムロとコムは脱出に成功し、生還している。
- 第11話ではシャア・アズナブルとドレンが搭乗してホワイトベースを襲撃。同艦の搭載MSがガウ攻撃空母迎撃のため不在だったとはいえ、たった1機でホワイトベースに損傷を与えて不時着させている。
- 第13話では「ホットドッグ」のコードネームで呼ばれる機体がリュウ・ホセイの操縦するコア・ファイターと交戦し、リュウを苛立たせた。そしてコア・ファイターに命中弾を与え、燃料洩れを起こさせて追跡を断念させる。だが本機も被弾しており、最終的には基地に着陸する寸前で墜落する。
- 第15話では翼をつかんだザクIIをぶら下げた状態で脱走兵ククルス・ドアンの潜伏する孤島まで飛行している。
- OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』第7話では、雪山に墜落した試作MAアプサラスと操縦者アイナ・サハリンの捜索に出動し、彼女を救助している。
- OVA『機動戦士ガンダム サンダーボルト』第5話では、ジオン残党軍の機体がオーストラリア方面でパトロールを行っており、アトラスガンダム他を輸送するミデアの部隊を発見し、友軍に発光信号でスクランブルを要請する。
- アニメ『機動戦士ガンダムUC』では、ジオン残党軍カークス隊のヨンム・カークスとロニ・ガーベイが、砂漠に停泊中のガランシェールのもとに赴く際に搭乗する。機体色はサンド・イエロー。
- 映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』では2機がサザンクロス隊の高機動型ザク(地上用)を1機ずつぶら下げてアレグランサ島まで飛行。島上空でセイラのコア・ブースター(背部にスレッガーのジムが搭乗)と戦闘状態になり(ザク2機は降下する)、2機ともスレッガーに撃墜されたが、コア・ブースターに命中弾を与えて不時着させた。
戦闘ヘリ
OVA『機動戦士ガンダム第08MS小隊』に登場。
テイルローターを持たない二重反転ロータータイプのヘリコプターで、扁平なユニットを上下に2つ重ねた様な特徴的な外観を有する。バルカン砲1門とスタブウイングに8基の有線ミサイルを、機体後部に貨物区画を備える。MSに対して火力が不足しており、劇中、マサド機が陸戦型ガンダムにミサイルを命中させるもシールドに防がれていた。
- 劇中での活躍
- 第3話に2機が登場する。マサド操縦機には、前線基地視察に向かうノリス・パッカード大佐が同乗していた。偶然08MS小隊の攻撃に遭遇し、ノリスは基地の陸戦型ザクIIで出撃。マサド機と部下機(操縦者不明)はカレン・ジョシュワ曹長とテリー・サンダースJr.軍曹の陸戦型ガンダムに攻撃をしかける。部下機はカレン機の100mmマシンガンで、マサド機はサンダース機のロケットランチャーで撃墜された。
注釈
- ^ 『ガンダムエース』連載の大河原邦男によるイラスト連載「MSVスタンダード」では、カラー設定画と同じ緑色の艦番号 "225" のイラストを「ペルル・ノワール」としている。
- ^ テレビ版第38話の発言、『MS IGLOO』公式サイトの記述より。
- ^ 陸上兵器では、ビッグ・トレー級陸上戦艦、ヘビィ・フォーク級陸上戦艦が3連装の主砲を設定されている。
- ^ 現実にはヘリウム(同位体含む)は化学的に安定なため、ガス爆発を起こすことはない。
- ^ テレビ版第42話で、ギレンはたびたびドロス隊について言及している。
- ^ ドロスがMS隊を発進するシーンで、本級の前方と後方にグワジン級が同航している。また、ギレンは「ドロス隊」、トワニング准将は「ドロス艦隊」と発言している。
- ^ 『MS IGLOO -黙示録0079-』第3話のドロス轟沈シーンで、ゲルググのパイロットがNフィールドの維持困難を絶叫している。
- ^ OVA『機動戦士ガンダム0083』第1話、デラーズ大佐の発言より。
- ^ 漫画『ゼロの旧ザク』では、コンベアパイプを伸ばしたバゾク級が登場している。
- ^ 劇場版におけるこの戦闘では、ムサイの数が増えたものの、本級は描かれていない。
- ^ テレビ版第3話で、シャアは本級を「老朽艦」と酷評している。
- ^ ザクレロの拡散ビーム砲を転用したとする資料もみられる[51]
- ^ 単行本2巻第11話 - 12話「視線つらぬく先に……」に収録。
- ^ 設定画の中央部側面の穴に「キャビンの窓」との注意書きがある。[60]
- ^ 『機動戦士ガンダム 第08小隊』版の本機の設定画に「ベクターノズル」との書き込みがある[70]
- ^ ジオン軍の主力戦闘機ドップや重爆撃機ドダイYSは、コア・ファイターの機銃一連射で撃墜されている。
- ^ テレビ版第8話の発言。
- ^ 書籍『機動戦士ガンダム 戦略戦術大図鑑』90頁。同書では「水上戦闘機」となっているが、それではフロート式航空機に分類されてしまうので「戦闘艇」と敢えて記述。
- ^ 以下数値武装は、『公式ガンダム情報ポータルサイト「GUNDAM.INFO」』msigloo2重力戦線ストーリーダイジェストより。
出典
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