カーチャ・カバノヴァー 初演後

カーチャ・カバノヴァー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/09 08:40 UTC 版)

初演後

イギリス初演は1951年 4月10日ロンドンサドラーズ・ウェルズ劇場で、指揮はチャールズ・マッケラスで、出演はシュアード、R・ジョーンズらであった[1]

米国初演は1957年11月26日クリーヴランドなのカラムハウスにて、ピアノ伴奏で行われた。さらに、1960年8月2日ニューヨークのエンパイア・ステート音楽祭で本格的な上演がなされた。出演はシュアード、ドリー、ペトラーク、ガリ、フランクルら、指揮はハラスであった[1]

日本初演は1981年11月20日二期会により日生劇場にて、大川隆子のカーチャ、下野昇のボリス、西明美のカバニハの配役、佐藤信の演出、日本語訳詞にて行われた。指揮はヤン・ポッパー、演奏は東京交響楽団と二期会合唱団であった[13]

登場人物

人物名 原語 声域 役柄 初演時のキャスト
指揮:
フランティシェク・ノイマン
カチェリーナ
(カーチャ)
Katerina
(Káťa)
ソプラノ チホンの妻 マリー・ヴァセラ
(Marie Veselá)
ボリス・グリゴリェヴィチ Boris Grigorjevič テノール ジコイの甥 カレル・ザヴジェル
(Karel Zavřel)
ヴァルヴァラ Varvara メゾソプラノ カバノフ家の養女 ヤルミラ・プスティンスカ
(Jarmila Pustinská)
マルファ・カバノヴァー
(カバニハ)
Marfa Ignatěvna Kabanová
(Kabanicha)
コントラルト
(アルト)
裕福な豪商カバノフ家の未亡人 マリー・フラディコヴァ
(Marie Hladíková)
チホン・イヴァノヴィッチ Tichon Ivanyč テノール カバニハの息子 パヴェル・イェラル
(Pavel Jeral)
サヴィオル・ジコイ Savël Prokofjevic Dikój バス 商人 ルドルフ・カウルフス
(Rudolf Kaulfus)
ヴァーニャ・クドリャーシ Vana Kudrjas テノール ヴァルヴァラの恋人・教師・薬剤師・技師
(ジコイに雇われている)
ヴァレンティン・シンドレルチェコ語版
クリギン Kuligin バリトン クドリャーシの友人 ルネ・ミラン
(René Milan)
グラーシャ Glaša メゾソプラノ カバノフ家の家政婦 リドカ・シェベストロヴァ
(Lidka Šebestlová)
フェクルーシャ Fekluša メゾソプラノ カバノフ家の家政婦 ルドミラ・クヴァピロヴァ
(Ludmila Kvapilová)
合唱:市民

楽器編成


注釈

  1. ^ 原作は5幕構成だが、本作は3幕構成となっている。
  2. ^ 「有難うございました。皆様のご親切に感謝します」。
  3. ^ この間奏曲は最初の抒情的な瞬間となっている。
  4. ^ 戯曲では最初に妻の心得を先に指示して、その後、妻の懇願が続くが、ヤナーチェクは順番を逆にしている。これは結婚生活にとって命取りになることを意味している。こうした屈辱の後で他にどんな結末があり得ようかとホースブルグは指摘している。[14]

出典

  1. ^ a b c ジョン・ウォラックP159
  2. ^ a b 『新グローヴ オペラ事典』P212
  3. ^ 岡本稔
  4. ^ 『オペラ名曲百科 下 増補版』P482
  5. ^ 『ラルース世界音楽事典』P397
  6. ^ a b 『最新名曲解説全集(補巻3) 歌劇』P351
  7. ^ 佐川吉男『チェコの音楽』P294
  8. ^ ホースブルグP223
  9. ^ 『新グローヴ オペラ事典』P215
  10. ^ ロベール、『オペラとオペラ・コミック』P108
  11. ^ 『ラルース世界音楽事典』P1823
  12. ^ 『オペラ史(下)』P709
  13. ^ 昭和音楽大学オペラ研究所 オペラ情報センター
  14. ^ ホースブルグP211


「カーチャ・カバノヴァー」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  カーチャ・カバノヴァーのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「カーチャ・カバノヴァー」の関連用語

カーチャ・カバノヴァーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



カーチャ・カバノヴァーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのカーチャ・カバノヴァー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS