カムチャツカ半島 地勢

カムチャツカ半島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/17 02:29 UTC 版)

地勢

南は千島列島占守島千島海峡(占守海峡、ロシア名:第1クリル海峡)を隔てて向かい合うロパトカ岬、中央部では東西に約450キロメートルあり、北端のパラポリスキー地峡で100キロメートルほどの幅に狭まった、南北に長い紡錘形をしている。半島の東側はベーリング海北太平洋、西側はオホーツク海に面するが、アバチャ湾にある州都のペトロパブロフスク・カムチャツキーを初め主要港は東岸に集中している。

半島の東側には、コマンドルスキー諸島を含むアリューシャン列島北アメリカ大陸北部にかけて連なる。

中央山脈(スレジンヌイ山脈)と東山脈Eastern Range)が並行して南北に走り、環太平洋造山帯の一部を成す。ここ300年で50回もの大爆発をしている半島最高峰のクリュチェフスカヤ山(4835メートル)など、多くの火山を抱えている。

カムチャツカ半島の高度分布地図 半島中央東に円形に白く描かれている標高の高い部分は半島の最高峰クリュチェフスカヤ山 (4835メートル)。ロパートカ岬(南端)の緯度は北緯50度52分である。

東岸には北から順に、オリュトルスキー湾アナプカ湾ロシア語版カラギンスキー湾ロシア語版カラギンスキー島カムチャツカ川河口、カムチャツカ湾ロシア語版、アバチャ湾が位置する。


注釈

  1. ^ 東西冷戦期、ソ連は自国領空を西側諸国の民間航空機通過には開放しておらず(モスクワ経由便のみの飛行を限定的に許可)、国交のない韓国との便に至っては経由すら不可能だった。そのため、東アジアと西ヨーロッパを結ぶ大圏コースに近いシベリア上空通過ルートは使えず、カムチャツカ半島東方沖からアラスカに向かい、ここから北極点付近を通過する極地ルートか、これ以上に距離は長くても東南アジア中東を経由する南回りルートしか利用できなかった。

出典

  1. ^ a b kotobank-カムチャツカ半島.
  2. ^ 菊池俊彦『オホーツクの古代史』平凡社新社
  3. ^ 桂川甫周 著、亀井高孝 編『北槎聞略・大黒屋光太夫ロシア漂流記』岩波書店岩波文庫〉、1993年、38-41頁。ISBN 4-00-334561-4 
  4. ^ 中国・ロシアが開発する極超音速機──アメリカは衛星探知網を実現できるか?ニューズウィーク日本版サイト(2020年1月21日)2020年12月12日閲覧
  5. ^ カムチャッカ半島に「自然リゾート」地元政府、コロナ後にらむ『日経産業新聞』2020年12月7日(グローバル面)
  6. ^ 下川耿史 『環境史年表 明治・大正編(1868-1926)』p341 河出書房新社 2003年11月30日刊 全国書誌番号:20522067
  7. ^ Всероссийская перепись населения 2010 года(全ロシア2010年国勢調査)(ロシア語)”. ロシア連邦政府統計局. 2019年10月6日閲覧。






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