X一家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 03:19 UTC 版)
Xが複数の「家族乗っ取り」をする過程で親族と養子縁組を繰り返して形成された「家族」で、この中にXと血縁を持つものはいない Xの義理の妹H(Aの長男の戸籍上の妻)【逮捕】 1953年生まれ。 母親がXの実母を頼って間借りしていた関係でXとは幼少のころからの付き合いで、数十年間共同生活していた。1998年にXの母と養子縁組を結び、Xの義理の妹になっている。H本人の証言によると、XはHの両親を怒鳴りつけるなどしてHを家族から引き離してXとHは共同生活を送るようになり、同居開始後のHはXによってスナックやソープランドなどで働かされたり、売春を強要されたりするなどし、しかも給与のほとんどをXに奪われるなどしていたという。また、Xとの生活で抱えた借金やXから離れられない重圧から、自殺未遂を図ったことがあったという。2001年にXの指示で、Aの長男と結婚している。Xの金庫番のような役割を担っており、一連の事件発覚に繋がる3遺体の遺棄場所を最初に自供したのは、この人物であると言われている。Xの指示で集団生活の日記をつけており、暴行・虐待は書かれていないが、死亡時期と符合するように被害者の名前が出てこなくなっているという。Xの次男Jの生みの親と言われている。 C家長男・C家母年金窃盗事件では、一審で懲役2年の実刑判決を受けている。 A長男・A次男・D長女に対する殺人罪などで起訴されて、懲役21年の判決を受けている。 Xの内縁の夫I【逮捕】 1950年生まれ。 Xとは、20代のころからの付き合いで、長く内縁関係が続いたが、虐待されることもあったといい、従属的な間柄であったと思われる。 A長男・A次男・D長女に対する殺人罪などで起訴され、うち2件については殺人罪、1件については傷害致死罪と認定され、懲役21年の判決が確定している。 Xの同居人女性G【死亡】 1941年生まれ。 Xの兄と交際したことがきっかけで、Xと知り合うことになったという。家政婦的な存在として、Xと長らく共同生活をしていた。2000年にXが自宅マンションを購入する際の連帯債務者になっている。 2008年11月ごろに死亡したとされ、その死亡に関して、7名が監禁罪で起訴されている(主犯女Xの同居人女性U死亡・死体遺棄事件を参照)。 Xの戸籍上の息子J(Nの夫)【逮捕】 1986年生まれ。 戸籍上はXの実子だが、産みの親はHである。2007年にNと結婚しており、子供が2人いる。J本人の証言によると、幼少期からXに暴力を振るわれたり性的虐待を受けたりすることもあったという。逮捕後の裁判でJの精神鑑定を担当した臨床心理士は、「JはXによる虐待でPTSD並びに解離性障害になった」などと診断している。 A長男・D長女に対する殺人罪などで起訴され、懲役17年の一審判決が確定している。 Bの四男の三男M(Xの義理の長男)【逮捕】 1982年生まれ。 B家乗っ取りの最中の1999年にXの養子になっており、2005年には改名もしている。Xからは比較的に大事にされていたと思われる。 A長男・A次男・D長女に対する殺人罪などで起訴され、うち2件については殺人罪、1件については傷害致死罪と認定され、懲役21年の判決が確定している。 Xの義理のいとこ男性K(Cの元妻の連れ子)【逮捕】 1974年生まれ。。 幼少期に母親がCと再婚し、後に激しく暴力を振るうことになるC家やD家の人達とも親交があった 。Cの借金をきっかけに2002年ごろからXのもとで生活をするようになる。130Kgを超える巨漢で背中に入れ墨があり、Xの指示で、周囲に激しく暴力を振るうなど「Xの暴力装置」として恐れられた。2004年にXの伯父と養子縁組を結び、Xとは義理のいとこ関係になっている F死亡・死体遺棄事件では、F家母に対する死体遺棄罪などで、2012年9月に懲役2年6月の刑を受けており、一連の事件発覚時は服役中だった。 A長男・A次男・D長女に対する殺人罪とDに対する傷害致死罪などで起訴され、無期懲役判決が確定している。 D家次女N(Xの次男Jの妻)【逮捕】 1985年生まれ。 XがD家に関わる以前は名門進学校に通っており、明るく優しい性格だったが、C・D家乗っ取り事件により、洗脳されたかのようにXに心酔し、Xらと共同生活をするようになる。Xから優遇されていたが、初期のころは虐待行為を受けることもあったという。常にXと行動を共にし、Xの片腕的な存在ぶりを周囲に見せていた。2007年にXの戸籍上の次男Jと結婚し、子供も2人いる。Jとの結婚は強要されたものではなく、相思相愛の関係であったという。 C・Cの母年金窃盗事件で、一審で懲役2年の実刑判決を受けている。 A長男・A次男・D長女に対する殺人罪などで起訴され、懲役23年の実刑判決を受けている。 Xの同居人男性L(D家長女の夫)【逮捕】 1969年生まれ。 沖縄県出身で、東京に出て働いていた。2006年ごろに友人のA家次男に誘われて、Xと共同生活をするようになるが、しばしば、Xらから暴力を振るわれるなどの虐待行為を受けていたらしい。2007年にXの指示で、D家長女と結婚している。日常的にXの運転手役を務めていたという。 A次男・D長女に対する殺人罪などで起訴され、懲役15年の一審判決が確定している。
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