GeForce FX Seriesとは? わかりやすく解説

GeForce FX Series

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 11:35 UTC 版)

NVIDIA GeForce」の記事における「GeForce FX Series」の解説

en:GeForce FX series」も参照 GeForce FX Series(ジーフォース・エフエックス・シリーズ)は、GeForceシリーズ第五世代製品である。発表2002年11月である。 第5世代ありながらGeForce5でなくGeForce FXとなっているのは、買収した3dfx技術導入されていることによる。ただし、NVIDIAのドライバダウンロードサイトでは、GeForce 5 FXという表記になっているVLIWプログラマブルシェーダー搭載しDirectX 9に対応。NVIDIA拡張として、DirectX 9.0aとOpenGL 2.1対応する特徴的なデザインとして、ピクセルシェーダーは非常に高いクロック駆動する1基のみであり、シェーダー演算結果出力するROPも全モデルで4本しかない当時表現で4ピクセルパイプ)、という点が挙げられる高速な1機のピクセルシェーダー演算結果を、4本のROP順次流し込むというデザインは、シェーダーユニットの動作やバスアクセスタイミングが、全て同時に行われるわけではない点に着目している(CPUでのスーパーパイプライン理に類似する)。したがって最上位の5900系から最下位の5200まで、ピクセルパイプとしては全て4本である。最上位FX 5900/5800系列は、仮想8パイプ相当と公称されているが、この数値達成されるのは、カラー・Z圧縮最大限効いた場合である。 また、DirectX 9.0では、実質的にATIリファレンスデザインであり、これら、実数バッファMRT、テセレータと言った機能は、ATIGPU自身でも実用には殆ど使われなかったが、実数フォーマットに関しては、FXでもハード的にサポートしているとコメントしつつ、対応ドライバを出す事は無かった結局対応したのは、後継製品GeForce 6が発売され後であり、実数テクスチャのみ対応がなされた。この時期は、NVIDIAの対応が非常に消極的だったため、商品サイクル終了までFX劣勢に立たされたままだった。 商品としては、殆ど良い点無かったFXであるが、シェーダーリソースの動的な管理ピクセルシェーダーでのテクスチャ扱いにほぼ制限が無い点、DirectX 10正式に導入され指数付き整数フォーマット(ERGB)をサポートした、など技術的に見るべき点もあった。 この世代より、GPU消費電力増大とともにその冷却手段課題となっていった。特に、ハイエンドモデル、さらに最初に発売される製品製造プロセスルール1世代古いものでハイエンドとして発売されることから、発熱巨大なものとなっている。その多大な発熱処理するため、高性能製品には大きな冷却機構を必要とするようになった。なお、5200、5500シリーズ150 nm(0.15 μm)、それ以外製品では130 nm(0.13 μm)の製造プロセス生産された。集積トランジスタ数は5200、5500が4,500、5600、5700が8,000、5800が1億2,500、5900、5950が1億3,000万となっている。 Windows XP用のデバイスドライバは、バージョン175.19でサポート終了したWindows Vistaに関しては、当初は対応が予定されていたが、RTM版6000以降)用のバージョン96.85のβドライバ存在するのみ。なお、このVista用βドライバは、パフォーマンスが非常に低く、また細かいバグ残っているが、FXファミリサポート終了した為に更新予定は無い。 また、FXファミリ派生として、PCI Expressバス対応したGeForce PCXシリーズ2004年2月18日発表された。これは市場出た初めてのPCI Express対応ビデオカードであるが、AGPネイティブ対応であるGeForce FXに、PCI Express high-speed interconnect(PCX HSI)と呼ばれるブリッジチップを載せる事でPCI Expressバス対応したものであり、PCI Expressネイティブ対応はGeForce 6シリーズからになる。 製品名コア名 (プロセス)コアクロックメモリクロック (バス幅)PPVS消費電力DirectXGeForce FX 5100NV34 (150 nm) 200 MHz DDR 333 MHz (64bit) 4 2 9.0a GeForce FX 5200 LE250 MHz GeForce FX 5200NV34 / NV34B (150 nm) DDR 400 MHz (128bit/64bit) GeForce FX 5200 UltraNV34 (150 nm) 325 MHz DDR 650 MHz (128bit) GeForce PCX 5300NV37 (150 nm) 250 MHz DDR 400 MHz (128bit) GeForce FX 5500NV34B (150 nm) 270 MHz DDR 333 MHz - 400 MHz (128bit) GeForce FX 5600 XTNV31 (130 nm) 235 MHz DDR 400 MHz (128bit) GeForce FX 5600325 MHz DDR 500 MHz (128bit) 37W GeForce FX 5600 Ultra400 MHz DDR 800 MHz (128bit) GeForce FX 5700 LENV36 (130 nm) 250 MHz DDR 400 MHz (64bit) 3 GeForce FX 5700 VEDDR 400 MHz (128bit) GeForce FX 5700425 MHz DDR 500 MHz (128bit) 25W GeForce FX 5700 Ultra475 MHz GDDR2 900 MHz (128bit) 46W GeForce PCX 5750NV39 (130 nm) 425 MHz DDR 550 MHz (128bit) 50W GeForce FX 5800NV30 (130 nm) 400 MHz GDDR2 800 MHz (128bit) 2 44W GeForce FX 5800 Ultra500 MHz GDDR2 1000 MHz (128bit) GeForce FX 5900 ZTNV35 (130 nm) 325 MHz DDR 700 MHz (256bit) 3 GeForce FX 5900 XT400 MHz 35W GeForce FX 5900DDR 850 MHz (256bit) GeForce FX 5900 Ultra450 MHz 59W GeForce PCX 5900350 MHz DDR 550 MHz (256bit) GeForce FX 5950 UltraNV38 (130 nm) 475 MHz DDR 950 MHz (256bit) 74W GeForce FX Series の製品 GeForce FX 5200 GeForce FXシリーズローエンド向けモデル開発コードネームは NV34。新世代GPUであるが、プログラマブルシェーダー用いない場面で性能の面では前世代GeForce 4 Ti 4200に劣る。 GeForce FX 5500 FX 5200の後継で、高クロック化されている。開発コードネームは NV34。 GeForce FX 5600 GeForce FXシリーズメインストリーム向けモデル開発コードネームは NV31。 GeForce FX 5700 GeForce FX 5600シリーズ後継モデル実装されている付加機能の関係から、設計そのものは、FX 5900系を下敷きにしているとされる開発コードネームは NV36。 GeForce FX 5800 GeForce FXシリーズ最初の製品ハイエンド向けモデル開発コードネームは NV30。 これまでにない冷却機構 FX Flow(エフエックス・フロー)を搭載していたが、動作音の大きさから不評買ったアメリカなどではダストバスターと呼ばれていた)。FX Flowは、拡張ブラケットスペースを2個占有しシロッコファン用いて機外より外気吸入して機外排出するというもの。ちなみにFX 5900の発表会ではNVIDIAスタッフ自らがFX 5800をドライヤー代わりに使ったり、FX 5800の熱をコーヒーバーベキュー利用したりといった、自虐的なジョークビデオが流された。なお、FX 5900発表後は、NVIDIAWebからも存在抹消された。しかしその後高性能グラフィックスカード大型ファン搭載した製品大半占めるようになっているGeForce FX 5900 GeForce FX 5800シリーズ後継モデル開発コードネームは NV35。 FX Flowではなく、5900シリーズではコアクロックとメモリクロックを下げ従来冷却機構戻している。ただし、GPU設計リファインされ、メモリバスの幅が2倍になった事もあり、トータルでの性能変わらないベンチマークでは若干性能改善されている)。しかし冷却余裕持たせる為に隣の拡張スロットはみ出すような形状のものが多かったGeForce FX 5950 FX 5900の後継実質的には、FX 5900の高クロック選別品開発コードネームは NV38。 GeForce PCX PCI Express対応したFXファミリ製品PCX 5300はNV37、PCX 5750はNV39、PCX 5900はFX 5900と同じNV35チップ使用している。

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