78期生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 08:53 UTC 版)
狩野達の入学時の3年生。15名で構成されており、DL学園野球部史の中でも最強世代と呼ばれている。春の選抜大会は準優勝、夏の選手権大会でも既に優勝候補として名前があがっている。 烏丸、金川、古谷、石松の4名はその年のドラフト候補として名前がでており、特に金川は高校ナンバーワン左腕として呼び声が高い。 最強世代と呼ばれる一方で最強世代が故に下からの突き上げが弱く、また絶対的エースの金川の存在でチームメイトも含め金川に依存している傾向になっている。 春季近畿大会決勝で春の選抜で敗れた兵安に雪辱を果たし、夏の大阪府大会予選の初戦を突破するが、当日鬼頭が起こした事件により出場辞退となり、最後の夏は不完全燃焼のままあっけなく終わる。 1年生として主将になった狩野に対し反対することなく「一からDLを立て直して、高校野球に新しい歴史を刻め」と言葉を残し引退していった。 烏丸 学(からすま がく) 声 - 神島正和 遊撃手。右投左打。東台寺シニア出身。DL学園野球部第78代主将。学年内では小柄な体格だが、背中で語る貫禄がある。スキンヘッドで眉毛がない。通称「カラス」。俊足巧打の1番打者で、選抜大会では6割4分の打率だった。打席に入る際に、バットを握らずに摘まむようにして引きずりながらバッターボックスに入るルーティーンが特徴。寮内にいる際は和装が多い。DL学園の将来を憂い、体罰に反対するなど、改革路線を打ち出している。普段は温厚だが、感情が昂ると口が悪くなり、また頭頂部に血管が浮き出る。DL学園卒業後はドラフト1位でヤクルートに入団、背番号は「26」。同期の中では唯一1年目から活躍しており、兵安から中京に入団した早乙女と新人王争いをしている。卒業後も野球部のことを気にかけており、狩野に対して激励と檜へのアドバイスを送っている。 金川 春馬(かなかわ はるま) 声 - 岡本寛志 投手。左投右打。大阪府ボーイズリーグ・茨木市ナニワトモワレボーイズ出身。最速155キロを誇るDL学園のエース。打者としても5番を打つ。尊大で下級生にはかなり厳しいが、フォローすることも忘れない。片桐入学のバーターとして入学しており、入学時は烏丸よりも小柄だった。非常に練習熱心であり、自分が活躍することで後輩に示しをつけたいという思いがある。1年次には高橋という3年生の付き人であり、雨が降ったことを咎められるなど理不尽な仕打ちを受けていた。烏丸の改革路線に反発しているが、関係は良好である。DL学園卒業後はドラフト1位で楽点に入団、背番号は「11」。1軍で登板するものの初勝利を得ることができず苦しんでいる。 古谷 一人(ふるや かずと) 三塁手。右投左打。副主将。高校通算48本塁打の3番打者。太いモミアゲが特徴。作中開始時点では、高校通算48本塁打。選抜大会では打率6割3分2厘。しばしば場外ホームランを放ち、「クルマ潰し」の異名を持っている。自主練習の時には、全裸で素振りをする。実家は果物屋で、通称古チン。烏丸の改革路線には中立の立場を取っている。冷静沈着な性格で、3年生の間では緩衝剤の役割を担っている。DL学園卒業後はドラフト3位で飯神に入団、背番号は「5」。2軍の試合には出ているものの結果を残せないでいる。 読み切り版では容姿は連載版と同じであるが、手を出すことのない三年生として描写されている連載版と異なり狩野の胸倉を掴むシーンがある。 石松 大二郎(いしまつ だいじろう) 声 - ボルケーノ太田 一塁手。右投右打。福岡県出身で実家は花屋。プロ入り確実と言われるスラッガーの4番打者。通称「ウータン」。作中開始時は高校通算45本塁打。ゴリラのような魁偉な風貌をしており、「ウホ」としか喋らない。よく花壇で花の手入れをしている。金川と同じく、1年次には高橋という3年生の付き人で、理不尽な仕打ちを受けていた。DL学園卒業後はドラフト4位で浜横に入団、背番号は「50」。2軍での練習中、活躍する烏丸の新聞記事を見て嫉妬する姿を見せていた。 藤巻 香(ふじまき かおる) 三塁手→監督。選抜大会にはベンチ入りできなかった。烏丸の改革路線への反対派の筆頭。烏丸のバットを勝手に使った狩野を烏丸が警告だけで済ませようとした時、嫌味たらしい口調で烏丸を批判した。一方で、自分は寮で偉そうにしているだけという自覚もあり、兵安戦では試合に出るのが怖いと吐露する場面もあった。鉄製のトンボを曲げる怪力の持ち主で、練習熱心である。頻繁に下級生をパシリ(使い走り)にするが、100%ジュースなどを奢っている。また、何かしらのイベントの際には仮装することが多い。初登場はLESSON/03だが、初めて顔が描かれたのはLESSON/25である。DL学園卒業後はそのままDL学園に残り、監督に就任。狩野達の実戦練習の相手を務めているうちに打撃の才能が開花し、プロ入りへの夢を抱くようになる。秋にはプロの入団テストを受験する予定だが、DL学園が甲子園優勝できなければプロ入りは諦めるとしている。 読み切り版でも藤巻という名の三年生が登場するが容姿は異なる。 火影 八幡太郎(ほかげ はちまんたろう) 中堅手。左投。フルメンバーの6番打者。同級生からは「古代人顔」と形容されている。 非常にケチで、パシらせた後輩にまったく奢らないため、飛田からは「ジョーカー」扱いされている。一方で、自らパシリを引き受けた狩野には奢った。また、試合で活躍した毛利にも奢っている。 寮から脱走した経験が三回あり、「脱獄王」と呼ばれている。 作中で登場する場面はそれほど多くないが、DL野球部のウンチクを紹介する「DL Walker」では先輩役として度々登場している。 八雲 乱歩(やくも らんぽ) 捕手。8番打者。羽曳野オールマン出身。ロイド眼鏡をかけている。 春季大会決勝において、偉人の言葉を用いて不調の天津を冷静に諭した。 三年生の中では丁寧な口調で話すが、読み切り版に登場した八雲と同じ容姿をした登場人物は狩野たちを脅していた。 桂 歌舞郎(かつら かぶろう) 二塁手。右打。2番打者。大きく丸い耳と青髭が特徴。三年生の中では烏丸以上に小柄な体系である。 菩提からは「マジシャン」と称されている。 設楽(したら) 左翼手。7番打者。 晴元(はるもと) 右翼手。9番打者。 千石(せんごく) 投手。右投。金川に次ぐ2番手。 読み切り版でも似た容姿で登場し、足が臭いと狩野と花本に陰口を叩かれ彼らをビンタで制裁した。 山家 外野手。三塁コーチ。フルメンバーにベンチ入りしている。 田上 内野手。一塁コーチ。フルメンバーにベンチ入りしている。 片桐(かたぎり) 投手。金川と同じく、茨木市ナニワトモワレボーイズ出身。 LESSON/12では、付き人一覧表にフルメンバーの控え投手とされているが、同じ回で烏丸はベンチ外と話し、矛盾が起きている。入学時は特待Aだったにも関わらず、夏の大会メンバーでは三年生の中で唯一のメンバー外となった。 大亀(おおがめ) 捕手。選抜ではベンチ入りしていない。
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