三菱・4G63
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三菱・4G63(みつびし・4G63)は、三菱自動車工業が開発した、三菱・4G6型エンジン系列における2,000cc級のガソリンエンジンである。歴代のランサーエボリューションシリーズに搭載されていることで知られる。最初の名は4G63ではなくG63B(後述)。通称「シリウスエンジン」。
また、本項では4G63型「シリウスエンジン」以外の2,000cc級4G6型「シリウスエンジン」シリーズについても一部記述する。
- ^ “パクリ? それともオマージュ!? まだまだ絶好調!上海で出会った「似てる」車たち”. オートックワン. (2017年4月24日)
- 1 三菱・4G63とは
- 2 三菱・4G63の概要
- 3 エンジン諸元
- 4 主な搭載車
4G63 (G63B)
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「三菱・4G6型エンジン」の記事における「4G63 (G63B)」の解説
詳細は「三菱・4G63」および「三菱・シリウスDASH3×2」を参照 4G63は1,997ccのエンジン(85 mm ボア x 88 mm ストローク)である。SOHC及びDOHCが生産された。両者とも自然吸気とターボチャージャー仕様が利用可能であった。前輪駆動向けの4G63ではターボチャージャー仕様はシリウスからサイクロンに愛称が変更された。5代目ギャランに搭載された4G63はDASH3×2と呼ばれる可変バルブ技術が盛り込まれたサイクロンDASH3×2エンジンで、ターボチャージャーとインタークーラーも装備し、JISグロス値で200PS(147kw)が謳われた。このエンジンでは経済的な運転を可能にするだけでなく、低回転域のドライバビリティと高回転域の高出力を実現するために、シリンダー当たり3バルブを搭載し、回転域に応じて2バルブに切り替えることができた。1987年には日本市場のギャランにDOHCの自然吸気およびターボチャージャーの4G63が導入された。これは1988年から1992年(平成4年)までのギャランVR-4、米国市場の1990年(平成2年)から1999年(平成11年)までのエクリプス、あるいはランサーエボリューションIからIXを含む様々な車種に搭載された。それ以降の4G63では三菱の可変バルブタイミング機構であるMIVECも採用された。 SOHC 8バルブ キャブレターエンジン(エンジンコードG63B)は、1987年から1989年までの三菱・マイティマックス及びダッジ・ラム50ピックアップトラックに採用された。SOHCの4G63は1993年(平成5年)までの三菱・ギャランでも使用された。これは76 kWの出力と、157 Nmのトルクを4,750 rpmで発揮した。 また、SOHCの4G63は1990年代後半から2000年代初頭のモンテロや2.0L 2ドアのパジェロなどの三菱車に、4,700 rpmで101 kW (137 PS)を発揮するものが搭載された。また、N33及びN83型スペースワゴン(英国市場)では、SOHC 16バルブの4G63が搭載された。 米国市場では、1989年から三菱自工とクライスラーの合弁企業であるダイアモンド・スター・モーターズが、三菱・エクリプス、イーグル・タロン及びプリムス・レーザーを介して、DOHC インタークーラーターボエンジンを導入した。1990年末から1992年4月までは、がっしりとしたコネクティングロッド及び、クランクシャフトへのフライホイールの固定に6本のボルトが使用された。1992年5月から2006年(平成18年)の進化版エンジンでは軽量なコンロッドと、クランクシャフトへのフライホイールの固定に7本のボルトが使用された。これらはそれぞれシックス・ボルト及びセブン・ボルトエンジンと呼ばれている。 2003年(平成15年)の日本/北米仕様 ランサーエボリューションでは、出力は6500 rpmで271 hp(202 kW)、273 lb・ft (370 N・m)のトルクを3,500 rpmで発揮した。これは鋳鉄製シリンダーブロックとアルミ合金製DOHCシリンダーヘッドを持つ。マルチポイント式インジェクション、1シリンダー当たり4バルブにターボチャージャーとインタークーラー、鍛造鋼製コネクティングロッドも装備した。
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