青海高校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/15 19:57 UTC 版)
男子部は、要が入部するまでは、5年連続1回戦敗退の弱小チームだった。しかし、要が加わったことがきっかけでチームメイトが勝つ喜びと負ける悔しさを知って本気で努力する様になり、後に3年生が抜けた後の新チームでは、練習内容も雰囲気もガラリと変わり、いつしか県内の強豪で高校日本一のチームでもある藤原学園に匹敵するほどの強豪に成長する。 一方、女子部は前からの強豪であるが、県内王者である多田浜女子高校に幾度となくその座を阻まれている。 幹本要(みきもと かなめ) 本作の主人公で、「打倒・藤原学園」を目指す熱血直情少年。先輩に対しても生意気とも取れるぐらい歯に衣着せない言動が多いが、筋が通っており、いかに自他共に厳しく、本気でバレーボールを愛し、常に真剣に取り組んでいるのかが伺える。精神力が極めて強く、前向きな態度で周りを引っ張るチームの精神的主柱である。その為、落ち込んでも自分で立ち直るタイプである。どんな状況でも活路を見出し、諦めずに進む姿はチームメイトはもちろん、相手チームの選手(神成や矢野)にも力を与える。青海高校1年生で背番号6。中学時代はセッター対角(いわゆる「スーパーエース」)で、159cmという身長ながらずば抜けた跳躍力を持ち、高い打点を誇る。藤原でリベロとしてスカウトされるが、リベロはレシーブしかできないという理由でスカウトを蹴る。その後、進路指導の先生が青海商業と間違えた事が原因で青海高校に入学する。青海高でも途中まではセッター対角としてレシーブも積極的に拾い孤軍奮闘気味の活躍をするが、新チームの編成で「このチームで勝つため」の最善の策として自らがリベロになることを決意する。「未来が見えているのでは?」と思わせるほどの洞察力を持ち、試合の勝敗を察知したり、常軌を逸したスーパープレーをやってみせる。藤原にスカウトされる直前に高所から転落した赤ん坊をキャッチして救助、『赤ちゃんレシーブ』という記事で新聞に載った事がある。誕生日は1月3日で、血液型はA型。栄次という名前の弟がいる。 なお、田中モトユキの後の作品「最強!都立あおい坂高校野球部」第154話中に、日本代表のリベロに選出されたと思われる新聞記事が掲載されている。 小沢俊彦(おざわ としひこ) 青海高校2年生で背番号4。ポジションはレフト。身長180cm。ニックネームは「トシ」。赤く染めた髪の毛が特徴で、不器用な性格で精神的に脆い面がある。その為、他のチームメイトとの衝突や試合中に調子を崩す等トラブルメーカー的存在でもある。ある意味、最も要に影響を受けて成長する役回りの人物(見方を変えると、先輩としての威厳が最も無い)。中学時代はエースだったが、とある出来事で一時期バレーボールを諦めかけていた。しかし、要からの檄で奮起し、新チームでは要に変わりエースとなる。髪が薄く、息子同様に言動が原因で周りの顰蹙を買う父親がいる。 羽生透(はぶ とおる) 青海高校2年生で背番号5。ポジションはレフト。身長179cm。女好きのお調子者で、一度勢いに乗ると立て続けにポイントを取ることも。当初はバレーに対してそれほど熱心ではなかったが、要の影響を受けてから急成長を遂げ、小沢と共に攻撃の中心を担う。意外と芯の強い性格で小沢と違って問題を起こさなかった。むしろ、そういった場面で奮起し、後輩である一馬を引っ張ってチームを支えようとする頼もしい面がある。ジャンプサーブが得意。 沖田総一郎(おきた そういちろう) 青海高校2年生で背番号2。ポジションはセンター。身長184cm。一部の女生徒達からは「総サマ」と呼ばれる。小沢とは中学時代からの同級生。自惚れ屋のナルシストだったが、要の入部以来努力する事の大切さを学び、次第に熱血キャラに変貌を遂げる。3年生退部後の新キャプテンに任命され気合を入れて坊主頭になる。 金子正起(かねこ まさき) 青海高校3年生で背番号1。ポジションはセンター。身長187cm。要が入部した当時のキャプテン。年齢不相応なまでに老け顔で、周囲からは「オッサン」と呼ばれる。要と親子の振りをして相手校の偵察に行った事がある。女子部の深見曰く、元々は真面目なプレイヤーだったが、環境に負けてしまい、不真面目になってしまったが、要の入部で元に戻ったらしい。両親は息子と違って若く見えるタイプである。学業の成績は学年でトップクラスらしい。 円博士(まどか ひろし) 青海高校3年生で背番号3。ポジションはセッター。身長175cm。ニックネームは「メガネ君」。要が入部した当時の副キャプテン。ジャンクフードが大好き。大杉の言動で落ち込んだ要を立ち直らせ、彼が本格的に奮起する切っ掛けを作った初期の要にとってある意味で最も重要な役回りの人物である。 先輩だが要に引っ張られるイメージが強い部員達の中で黒木貴志を勧誘している最中の要にアドバイスをしたり、ママさんバレー編で岸本の妨害から要達を助けたりと先輩らしい活躍が多い。父親と花山薫の夫(岸本の恩師)が付き合いが有り、互いに顔見知りである。 宮森一馬(みやもり かずま) 青海高校1年生で背番号8。ポジションはセンター。188cmの長身で、性格は穏やか。中学時代は長身にもかかわらず控えで、青海高校でも「楽しくバレーができればいい」という理由で入部したが、要に触発され猛練習に励むようになる。いづみという名前の3歳下の妹がいる。 黒木貴志(くろき たかし) 青海高校2年生で背番号1。ポジションはセッター。身長182cm。ニックネームは「タカ」。寡黙で知性的だが、攻撃的で我の強い性格。東京出身だが、父親の仕事の都合で2年次より青海高校に編入。1年の頃はバレーの名門校・西唱高校のレギュラーだったが、ある出来事がきっかけで退部を余儀なくされる。青海高校入学後もバレーからあえて距離を置くが、要と出会い再起を決意する。入部後は弟と共にダブルセッターとして活躍する。諸積がコーチに就任するまで練習面でチームを引っ張る役回りだった。名前の由来は、元千葉ロッテマリーンズの黒木知宏。 黒木康志(くろき やすし) 青海高校1年生で背番号3。ポジションはセッター。身長180cm。黒木貴志の弟。ニックネームは「ヤス」。兄とは対照的に大人しい性格。転校前は進学校に通っていた。高い素質を持ちながらもバレーをやろうとしない兄・貴志に対して複雑な感情を抱いていたが、兄の入部に伴い打ち解ける。 篠原舞子(しのはら まいこ) 青海高校女子バレー部1年生で背番号4。ポジションはレフト。身長180cm。誕生日は12月3日で、血液型はB型。ニックネームは「イコ」(間が抜けていることから、名前の「まいこ」から「ま」を取ったもの)。性格は天然だがバレーの実力は確かで、将来を嘱望されている女子バレー部のエース。要に対して反感を持っていたが、次第に前向きで懸命な姿に心を魅かれていく。比較的美人と言える顔と巨乳(バスト75のFカップ)の持ち主な為、男性の関心を引くタイプである。 小坂遼子(こさか りょうこ) 青海高校女子バレー部2年生で背番号1。ポジションはセッター。身長168cm。バスト70のCカップ。誕生日は4月20日で、血液型はA型。女子バレー部の新キャプテン。部員達の将来を第一に考えて行動するキャプテンで、部員達からも全幅の信頼を寄せられている。当初、プレッシャーから男子部やキャプテンの沖田に辛辣な態度を取ったが、自分の悩みを感じ取り、思い遣りを持って誠実に接してくれた要に心を許すようになる。それが男子バレー部と女子バレー部の関係の改善の切っ掛けとなる。男子部と打ち解けた後は沖田の相談に乗ってアドバイスをしたりしている。名前の由来は、元千葉ロッテマリーンズの小坂誠。 美雪(みゆき) 青海高校女子バレー部のレギュラーで、ポジションはリベロ。背番号は7。苗字は不明。ショートカットで小柄。青海高女子IDバレーの中核を担う存在。要の事でイコをからかう事が多いが、自分も周囲に要との仲を勘繰られる事がある。 智恵(ともえ) 青海高校女子バレー部のレギュラーで、ポジションはレフト。背番号は2。苗字は不明。いつも美雪と2人でイコをからかっている。 深見(ふかみ) 青海高校3年。要が入部した当時の女子バレー部キャプテン。弱くてやる気もない男子バレー部を軽んじていたが、要入部後の男子バレー部の変貌ぶりを目の当たりにして一定の理解を示すようになる。金子に対して特別な感情を抱いているのか、彼のいい加減な態度に怒鳴りつけて説教をしたり、真面目に練習をする彼の姿を見て嬉しそうな顔を見せる。 岸本徳男(きしもと のりお) 青海高校生活指導教諭。要達からは「岸本(きしも)っちゃん」と呼ばれている。思い込みが激しく熱意が空回りにしてしまう事が多いタイプ。独身で年齢43歳前後(本人談教師歴20年)。当初は誤解から要の存在を快く思っていなかったが、後に男子バレー部顧問に就任。PC-8801時代から慣れ親しんだパソコンの技術を駆使し、チームにIDバレーの導入を図る。諸積のコーチ就任まで実質的な指揮も執った。なお、ママさんバレーの薫さん(後述)の夫は小学校時代の恩師で、現在でも頭が上がらない。 要とお互いに最初の印象は悪かったが、顧問として男子バレー部に親身になって接したため、彼と打ち解けるようになる。 諸積直子(もろづみ なおこ) 青海高校バレー部コーチ。およそバレー部のコーチとは思えない派手な服装と化粧が特徴。ぶしつけで無神経で無鉄砲な性格だが、面倒見の良く優しい心根から人望は厚い。熱意と押しの強さでバレー部を引っ張る。水商売をしている姉がいる。元実業団の選手。名前の由来は、元千葉ロッテマリーンズの諸積兼司。
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