鏡川とは? わかりやすく解説

かがみ‐がわ〔‐がは〕【鏡川】

読み方:かがみがわ

高知県中部流れる川。工石山(くいしやま)に源を発し高知市流れて浦戸湾に注ぐ。長さ31キロ


鏡川(かがみがわ)

河川 高知県高知市

名水画像
位置情報

周辺の自然環境
清掃活動様々な行事盛んに行われ近年では大量にの姿が見られるなど水質良好な河川である。高知市中心部流れ水泳キャンプ場憩いの場として利用されるなど、市民身近な川として親しまれている。
利用状況
34市民の喉を潤す水瓶中流域採取)として利用するほか、夏には水泳キャンプ,アユファンの釣り場メッカとして広く親しまれている。カヌー練習の場であり,また,たくさんの市民ふれあう鏡川まつりや納涼花火大会の場として活用されている。
由来・歴史
高知市は鏡川と江ノ口川挟まれ地形で、いわゆる「河中」からこうちと命名され、今の「高知」となる。鏡川は、土佐藩五代藩主山内豊房によって「我が影を映すこと鏡の如し」という清流からその名が付く。坂本龍馬雨の日に「どうせぬれるきに」といって泳いだエピソードは有名である。
水質保全活動
平成元年より市制100周年事業として,浦戸湾七河川一斉清掃一環として清掃活動行っている。
鏡川流域全体一丸となって清流保全取り組み進め,鏡川を基軸として流域交流連携共生図られ循環流域圏構築をめざす。

アクセス
鉄道バスお越し場合
■ バスで鏡川本川源流域まで30

【 お車でお越し場合
■ 市内中心部から自動車源流工石山さいの河原90

お問い合わせ
高知県高知市 環境部 環境保全
〒 780-8571
高知県高知市本町5丁目1番45
TEL : 088-823-9471
アクセスマップ
アクセスマップ図

鏡川

読み方:カガミガワ(kagamigawa)

所在 高知県

水系 鏡川水系

等級 2級


鏡川

読み方:カガミガワ(kagamigawa)

所在 長崎県

水系 鏡川水系

等級 2級


鏡川

読み方:カガミガワ(kagamigawa)

所在 熊本県

水系 鏡川水系

等級 2級


鏡川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/20 21:59 UTC 版)

鏡川
鏡川大橋、奥に河口
水系 二級水系 鏡川
種別 二級河川
延長 31 km
平均流量 -- m³/s
流域面積 170 km²
水源 細薮山(高知市)他
水源の標高 530.7 m
河口・合流先 土佐湾
流域 高知県高知市
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鏡川と高知市中心部

鏡川(かがみがわ)は、高知県高知市を流れる河川二級水系である鏡川水系の本流で、二級河川に指定されている。

環境省から「平成の名水百選」に選定されている。

小惑星(4256) Kagamigawaは鏡川にちなんで命名された[1]

地理

高知市土佐山(旧土佐郡土佐山村)に源を発する。

上流部のいくつかの河川の水を集めたのち、唯一のダムである鏡ダム(鏡(旧土佐郡鏡村))に貯水される。そして山間部を抜け、高知平野に入る。この中流域では同じく高知平野を流れる江ノ口川への分流が行われている。その後、高知市街地を東西に横切り浦戸湾土佐湾の支湾)に注ぐ。河口部分には小島(丸山台)が浮かんでいる。

高知市中心部を流れる川でありながら水質は比較的良好であり、夏場の中流域は川遊びや遊泳を楽しむ人の姿が見られる。

高知県の他の河川同様、河川の長さに比べ上流・下流の標高差が大きいため、頻繁に洪水渇水が発生する。近年では、昭和51年(1976年)に大雨で堤防が決壊し、大きな被害を出している。渇水対策として、吉野川水系の早明浦ダム上流から、導水トンネルなどにより鏡ダム上流へ導水が行われている(「高知分水」)。

源流点の定義

鏡川の源流点には、いくつかの説がある。七ツ淵以外は高知市土佐山。

  • 西川川
    • 細薮山(ほそやぶやま、標高530.7m)
    • 高尻木山(たかじるきやま、標高897.4m)
    • 菖蒲洞
  • 高川川
    • 工石山(くいしやま、標高1176.4m)のさいの河原
  • 重倉川
    • 七ツ淵(高知市正蓮寺)

丸山台

丸山台は鏡川河口にある東西約6m、南北約15mの小島である[2]。丸山台には明治時代に此君亭という料亭があり、自由民権運動の運動家たちが集まる場所になっていた[2]。1883年(明治16年)にヨーロッパ視察を終えた板垣退助を迎えるため3000人が集まったとされ「帰朝歓迎碑」が建立されている[2]

歴史

元々は「潮江(うしおえ)川」と呼ばれる川であった。

古代より土佐国の中心地は高知市北東部であり、現在の中心部は潮江川のはん濫もあってデルタ地帯の湿原で、開拓が困難であった。戦国大名長宗我部元親により築城が試みられるが、水はけの悪さのため3年で断念する。

土佐藩初代藩主山内一豊により鏡川と北部の江ノ口川を外堀に利用した城(のちの高知城)の建設と城下町整備が始まり、治水工事が行われる。城は慶長8年(1603年)に本丸と二の丸が完成し、両川にちなみ河中山(こうちやま)城と名付けられた。しかし鏡川が度重なるはん濫を起こしたため、2代藩主忠義は河中の名を忌み嫌い、高智山城と改名した。後に城の名は省略されて高知城、城下町は高知と呼ばれるようになる。

5代藩主山内豊房の代で、清流がたたえられ、『我が影を映すこと鏡の如し』として「鏡川」と名付けられた。同時に同じ土佐国内にある「鏡川」と呼ばれる川は「物部川」と改名された[3]

坂本龍馬が幼少時、「雨に降られるのも川で泳ぐのもどうせ濡れるから一緒だ」として雨の中鏡川で水練したという話が有名で、「龍馬も泳いだ鏡川」と紹介されることもある。

主な災害

鏡川の下流域は、多くが低平地であるため、内水、高潮による氾濫を起こしやすい特性がある[4]

  • 1970年8月 - 台風第10号の接近と満潮が重なり浦戸湾が異常高潮に見舞われたため、下流域で堤防の決壊、越波による海水の侵入による災害が発生。
  • 1975年8月 - 台風第5号による集中豪雨で浸水被害が発生。
  • 1976年9月 - 台風第17号による集中豪雨で浸水被害が発生。
  • 2014年8月 - 台風第12号の集中豪雨により支川神田川の上流で、外水氾濫による家屋浸水や橋梁の流失。鏡川本川も堤防満杯近くまで水位が上昇。
  • 2019年10月3日 - 台風第18号接近に伴う集中豪雨により天神大橋付近で自動車約20台が水没[5]

流域の自治体

高知県
高知市
市郊外
下流部。背景は北中山、筆山

主な支流

準用河川

  • 高座川
別名 吉野川。神田川に合流する。
  • 海老川
  • 三所川
  • 鴨部川
  • 辰ノ尾川
これら4本は神田川として合流し、上記の高座川と合流した上で、鏡川の下流部に合流する。

河川施設

ダム・堰

  • 鏡ダム

以下、下流方向へ。

  • 朝倉堰
  • 江の口鴨田堰
  • 鏡川堰
  • 郭中堰

橋梁

鏡ダムから下流方向へ。

旧称雁切橋。付近の川原は江戸時代に刑場であった(但し当時は橋ではなく渡し)。吉田東洋岡田以蔵の首が晒されたといわれる。
  • 新月橋 - 高知県道37号高知春野線。
現在の橋は高知県出身の漫画家はらたいらのデザイン。
  • 月の瀬橋
  • 柳原橋
橋の建設以前には日本最古の沈下橋である旧柳原沈下橋が存在した。現在でも水位が低い時には橋脚の跡が顔をのぞかせる。
  • 天神大橋
元和年間、2代藩主山内忠義により真如寺の山内家廟の為に架けられ、当初は「真如寺橋」の名であった。8代藩主豊敷の代で川沿いに建つ潮江天満宮にちなみ改称した。明治36年(1903年)下流に潮江橋が架けられるまでは、鏡川随一の橋として、大橋通商店街が形成されるなど重要な橋であった[6]
明治36年に初めて架けられる。
  • 雑魚場(ざこば)橋
  • 鏡川水道橋
  • 九反田橋
  • 鏡川大橋 - 国道56号

並行する交通

鉄道

道路

鏡川を舞台・背景とした作品

文学

関連項目

参考文献

  • 『高知市史』(高知市役所、1920年

脚注

  1. ^ (4256) Kagamigawa = 1985 GO1 = 1986 TX”. MPC. 2021年10月6日閲覧。
  2. ^ a b c 広谷 喜十郎. “高知港(浦戸)の「みなと文化」”. 一般財団法人みなと総合研究財団. 2023年2月7日閲覧。
  3. ^ 今明かされる香美の由来”. 創刊号記念特集2 香美史探訪記 第59回. 香美市. pp. 24-25. 2019年9月7日閲覧。
  4. ^ 鏡川水系河川整備計画” (PDF). 高知県 (2017年9月). 2019年10月3日閲覧。
  5. ^ 高知で大雨、川が増水し車20台水没 けが人なし”. 産経新聞 (2019年10月3日). 2019年10月3日閲覧。
  6. ^ 『高知市史』潮江天満宮項、482-483頁



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