車輌来歴とは? わかりやすく解説

車輌来歴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/05/24 09:08 UTC 版)

高松琴平電気鉄道1010形電車」の記事における「車輌来歴」の解説

1955年帝國車輛工業車体のみを製造した高張力鋼採用した軽量車体で、前面2枚窓の湘南顔タイプ側面の窓はいわゆるバス窓で、窓配置はd1D7D1だった。 電装品の手配も済ませてあったが、その直後設計担当者変わり艤装中止車体はしばらく仏生山工場保管されていた。その後カルダン駆動化など計画紆余曲折したが、結局1960年にようやく電気品を取り付けて竣工した台車1011TR14形、1012がTR11形で、いずれも鉄道省制式客車電車使用された、球山形鋼を側使用する釣り合い式台車である。ただし、各車共にブレーキ台車シリンダー方式とされ、主電動機搭載する1011は側中央上部に、車輪間に空きスペースのある1012台車内部に、それぞれブレーキシリンダーを取り付け1011は両抱き式、1012は片押し式のブレーキワークが構成されていた。 1011搭載され主電動機国鉄払い下げのMT7で、TR14セット払い下げられたと推測されている。このMT7はモハ10系電車用として電機メーカー各社競作した100kW級吊り掛け式電動機1つであった。ただし、これらの定格出力用いられる端子電圧相違考慮する実効出力は約111kWとなり、急行用として先行した10000形搭載したHS-355とほぼ同格であったことがわかる。 制御器は10000形準じて日立製作所製MMC(超多段自動加速式)を採用したため、HL制御などの在来車との併結はできず、また主電動機特性相違からか、10000形との併結もできなかった。 車内クロスシート備え、「こんぴら2号」の愛称急行用として使用された。 その後旅客需要の変化から急行運用廃止された。しかし、他車と連結できない形式運用縮小されていた。そのため、1979年昭和54年)に以下の改造工事を受ける。 前面貫通式に改造前照灯を2灯シールドビーム化。 車内セミクロスシートからロングシート改装台車・主電動機京急230形発生品である汽車製造2HEおよび三菱電機MB-115AFに変更制御機をHL制御電磁SMEブレーキ改造。これにより他形式との併結可能になった。 1983年1011台車住友金属FS-522、主電動機三菱電機MB-3239Aに交換して平行カルダン駆動化された(1012はFS-022に交換)。なお、制御器、制動装置手を加えられていない1080形入線以降は、非冷房のため朝のラッシュ時中心とした運用になる。そして2003年冷房化推進のため1200形1201 - 1206が入線これに伴い同年3月16日5000形組んださよなら運転の後運用離脱廃車となったさよなら運転に際しては「こんぴら急行」のヘッドマーク再現された。 廃車後は、直ち解体されている。

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