菊池恵楓園の四大事件とは? わかりやすく解説

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菊池恵楓園の四大事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 19:36 UTC 版)

国立療養所菊池恵楓園」の記事における「菊池恵楓園の四大事件」の解説

本妙寺事件 1940年昭和15年)、熊本市本妙寺周辺患者集落を、警官療養所職員襲撃し患者157人を強制収容する事件起こり重症患者以外は他療養所移送された(本妙寺事件)。無らい県運動やらい根絶20年計画でも、動き鈍かった熊本で、計画され本格的運動で、内田守来るべき戦争見据えた一環のものと考えている。計画光田健輔にも相談された。 潮谷総一郎の「本妙寺癩窟」によると患者多く相愛更生会という秘密結社入っていて、北海道から台湾朝鮮に至るまで、2名一組寄付強要するやらないと、「伝染させるぞ」と居直る。その解決のためでもあった。また、本妙寺九州療養所星塚敬愛園などの長い腐れ縁絶つためでもあったろう。収容され人々重症患者8名を除いて他施設送られた。 懲罰的意味もあったか、楽泉園に送られ患者は重監房入っているが、そこでなくなられた方はない。他の園に患者送った理由一つ回春病院患者引き取ることが既に計画されていたと考える人もいる。 詳細は「本妙寺事件」および「本妙寺 (熊本市)」を参照 藤本事件 別名。菊池事件第2次無癩県運動のさなかに起こった事件詳細は「藤本事件」を参照 龍田寮事件 別名黒髪校事件菊池恵楓園内の保育園は、回春病院跡地龍田寮)に1941年移動した患者の子供(所謂感染児童)が58名(幼児26名、小学生23名、中学生7名、高校生2名)となった学校の教師は僅か一人であった。恵園長宮崎松記や、事務長13年粘り強く交渉して一般小学校中学校通学するようにした。 1954年黒髪小学校通学できることになったが、同校PTA一部ものにより、入学阻止され事件である。1年生4名が熊本大学皮膚科受診、1名が要観察となった1年間同校区内紛糾重ね自主授業集会などが繰り返された。調停行い熊本商大山崎守学長児童引き取り通学させることになった黒髪校区PTA会長による政治がらみの事件で、同じ校区桜山中学こういう事件発生していない。 その後龍田寮の児童生徒は、児童養護施設や、親戚引き取られ一般小中高校入学した。またその地で、同じよう事件起こりそうになった。なお、熊本地方法務局調査によると、同じ条件保育園では、このような事件おこっていないという。 詳細は「龍田寮事件」を参照 宿泊拒否事件 別名アイスター事件 詳細は「ハンセン病元患者宿泊拒否事件」および「連続大量差別はがき事件」を参照 ハンセン病への偏見きたした事件事件公表されハンセン病対す偏見から差別文書が園に大量に届いている。なお、「ふるさと訪問事業」は県が主催して行う事業一つであるが、これはハンセン病行政のうち、内務省が行っていた警察行政戦後地方自治体移行したからである。 県は「らい指定医」を指定し入所までの収容その他の指示をする。退所したあとの世話もみる。また、留守家族へ世話もする。ふるさと持たない入所者、また生家があるものの、様々な事情から郷里帰れない入所者もいる。人によっては、友人家族住居近くまでいって、涙して帰るものもいる。もちろん、旧友再会を楽しむ入所者も多い。それらの総称が「ふるさと訪問事業」である。 患者一行旅行行事一環としてホテル予約したが、ホテル宿泊拒否熊本県知事ホテル名を発表した当時自治会会長は、この発展予測していたという。宿泊拒否したホテルその後廃業施設解体され現存しない。その後自治会差別文書多数きて「差別文書つづり」を製本したその後、園や障害者団体などに対し差別はがきが送られてきた事件発生している。

※この「菊池恵楓園の四大事件」の解説は、「国立療養所菊池恵楓園」の解説の一部です。
「菊池恵楓園の四大事件」を含む「国立療養所菊池恵楓園」の記事については、「国立療養所菊池恵楓園」の概要を参照ください。

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