漫画研究会の部員
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園田 夢二(そのだ ゆめじ) 奈々子の両親と従姉を殺害した犯人で通称『練馬区の殺人鬼』。スピンオフ『園田の歌』では主人公を務める。奈々子から依頼を受けたカモ達に一度は捕まりかけるも巧妙な手口で逃げ切り、以後は追われる身となっていた。表向きは「ゴアゴアコミック」出版の編集者で自らも作家志望。磯次郎と名付けた蛙を飼っている。幼少期に太宰治の「人間失格」を読み、死してなお後世に影響を与える作品に感銘を受けたことがきっかけで作家を目指すようになり、同時に何も残せず死ぬことを恐れるようになった。しかし、危篤となり意識朦朧状態の祖母の様子を見て「面白い」と感じるなど、幼いながらも狂気の片鱗を見せていた。 常に飄々とした態度をしており、人の神経を逆撫でさせることを好む。その内面は狂気に満ちており、最も価値があるものは「経験」と豪語し取材と称してなんの躊躇いもなく殺人を行い、その時体験した知識や感情を作品へ書きおこしている。 高校時代に同級生の女子を絞殺したのを初めとして19話までの間に6人殺したと語っている。本人は「あくまで取材のためで殺人自体に趣味はない」と主張しているが、奈々子の両親達を殺害した後に長時間現場に居座り食事やゲームをする、現場に居合わせた者をめんどくさいとつぶやきながら口封じに殺害するなどその異常な言動が作中所々で垣間見えている。それらの行動も全ては上記のような実際に体験したらどのような気持ちになるかなどの経験欲から来ており、園田の行動原理となっている。 大学時代は漫画研究会に所属していた。 出版社を偶然訪れたトラたちの受付記録からカモメ古書店の居場所を突き止め単身「取材」へ向かいカモと対峙する。互いに刃物を突き立て合うが、園田の包丁がカモの肋骨に食い込んでしまったことで身動きが取れなくなり、カモから一方的に腹部を切り刻まれ致命傷を負う。その後、拘束された状態でカモ達に自身の思想と理念を語るも理解されるはずもなく、園田の身勝手な動機で家族を奪われた奈々子には「作家なら自分の頭で考えろ」と吐き捨てられ、そのまま出血多量により息絶えた。 近野 智夏(こんの ちか) 園田が大学時代に所属していた漫画研究会の一員である女子学生。左目に眼帯をしており、大人しめな印象を持つ女性である。オッドアイという生まれつき両目の色が異なっていることを隠すために、眼帯をしていると語っている。 その本性は園田と同じく平然と殺人を行う異常者である。11歳のころに初めて殺人を犯し、以降は年に1人のペースで殺人を行ってきている。園田に対しては同じ類の人間であることを感じており、かつて園田が殺した女子生徒のスケッチを盗み見たことがきっかけでお互いの正体を明かし合うも、互いの正体を公言しないことを約束し合い通常の関係を続けた。 自分自身の価値観や世界観を大切にしており、同時にそれを否定されることを嫌う。そのため自身の作品を笑いものにされる、友人を傷つけられる等のことが殺人の主な動機となっている。殺人の方法としては毒性のある野草や様々な薬品を違法に組み合わせ摂取させることによる中毒殺人を主に行なっている。 その後、朝食会の次期会長を選任する試験の重要ターゲットとして選ばれ朝食会に狙われる事になる。 スピンオフ『園田の歌』では腐女子である一面が描かれており、園田や吉飼もその対象に入っている。 木根 誠一(きね せいいち) 漫画研究会の会長で3年。温厚な性格で、部員たちのまとめ役。現在では結婚して子供がいる様子。 久野 詩音(くの しおん) 漫画研究会の副会長で2年。寡黙な性格で落ち着いた雰囲気を醸し出しているが、かなりの毒舌家で特に吉飼に対しては辛辣な言葉をよく浴びせている。 現在では漫画家として活動している。 吉飼 飛夫(よしかい とぶお) 漫画研究会の1年。口調はキツいが、園田からかわれたり、久野に悪口をよく言われる。
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