波動関数とは? わかりやすく解説

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はどう‐かんすう〔‐クワンスウ〕【波動関数】

読み方:はどうかんすう

波動方程式満足させる関数量子力学では粒子の状態を表す関数をいい、この絶対値2乗はその点に粒子存在する確率密度を表す。


波動関数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/15 20:52 UTC 版)

波動関数(はどうかんすう、: wave function)は、量子力学において純粋状態を表す複素数関数。量子論における状態については量子状態を参照。


  1. ^ Everett 1956, p. 4.
  2. ^ Everett 1956, p. 8.



波動関数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/06 09:03 UTC 版)

正規化」の記事における「波動関数」の解説

詳細は「規格化」を参照 量子力学現れる波動関数Ψは二乗可積分関数空間ベクトルとみなすことができる。この意味ベクトルΨは正規化されることが多い。物理的には、この操作全空間での存在確率合計を1にすることと解釈される

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波動関数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 14:24 UTC 版)

水素原子」の記事における「波動関数」の解説

固有状態 ψ 4 , 3 , 1 {\displaystyle \psi _{4,3,1}} の3次元モデルドーナツ状の形の内部に、45%の確率電子存在する球面座標系において、標準位置での波動関数は ψ n l m ( r , θ , φ ) = ( 2 n a 0 ) 3 ( n − l − 1 ) ! 2 n ( n + l ) ! e − ρ / 2 ρ l L n − l − 1 2 l + 1 ( ρ ) Y l m ( θ , φ ) {\displaystyle \psi _{nlm}(r,\theta ,\varphi )={\sqrt {{\left({\frac {2}{na_{0}}}\right)}^{3}{\frac {(n-l-1)!}{2n(n+l)!}}}}e^{-\rho /2}\rho ^{l}L_{n-l-1}^{2l+1}(\rho )Y_{l}^{m}(\theta ,\varphi )} で与えられる。ここで、 ρ = 2r / na0, a0ボーア半径L n − l − 1 2 l + 1 ( ρ ) {\displaystyle L_{n-l-1}^{2l+1}(\rho )} は、n - l - 1 次の一般化されラゲールの陪多項式であり、著者によって様々に定義されるがここではMessiahMathematicaによる定義に従う。 Y l m ( θ , φ ) {\displaystyle Y_{l}^{m}(\theta ,\varphi )\,} は、l 次 m 球面調和関数である。 量子数は以下の値を取る: n = 1 , 2 , 3 , … , l = 0 , 1 , 2 , … , n − 1 , m = − l , … , l . {\displaystyle {\begin{aligned}&n=1,2,3,\ldots ,\\&l=0,1,2,\ldots ,n-1,\\&m=-l,\ldots ,l.\end{aligned}}} さらに、これらの波動関数は規格化され直交関数列化される。 ∫ 0 ∞ r 2 d r ∫ 0 π sin ⁡ θ d θ ∫ 0 2 π d φ ψ n l m ∗ ( r , θ , φ ) ψ n ′ l ′ m ′ ( r , θ , φ ) = ⟨ n , l , m | n ′ , l ′ , m ′ ⟩ = δ n n ′ δ l l ′ δ m m ′ . {\displaystyle \int _{0}^{\infty }r^{2}\mathrm {d} r\int _{0}^{\pi }\sin \theta \mathrm {d} \theta \int _{0}^{2\pi }\mathrm {d} \varphi \;\psi _{nlm}^{*}(r,\theta ,\varphi )\psi _{n'l'm'}(r,\theta ,\varphi )=\langle n,l,m|n',l',m'\rangle =\delta _{nn'}\delta _{ll'}\delta _{mm'}.} ここで |n, l, m⟩ はブラ-ケット記法表した波動関数 ψnlm、δ はクロネッカーのデルタである。

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波動関数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 17:29 UTC 版)

コンプトン効果」の記事における「波動関数」の解説

電子運動量密度は波動関数から直接計算できる量である。波動関数の対称性運動量空間実空間同一なので、コンプトンプロファイルの形を解析すれば実空間の波動関数、化学状態、電子状態に関する情報を得ることができる。

※この「波動関数」の解説は、「コンプトン効果」の解説の一部です。
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波動関数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/27 10:26 UTC 版)

結合クラスター法」の記事における「波動関数」の解説

系のハミルトニアンを H ^ {\displaystyle {\hat {H}}} とすると、時間依存しないシュレーディンガー方程式(またはハミルトニアン固有値方程式)は以下で表される。 H ^ | Ψ ⟩ = E | Ψ ⟩ {\displaystyle {\hat {H}}\vert {\Psi }\rangle =E\vert {\Psi }\rangle } ここで | Ψ ⟩ {\displaystyle \vert {\Psi }\rangle } はエネルギー固有状態、 E   {\displaystyle E\ } はエネルギー固有値である。多電子系についてはこの方程式解けないCC法ではこのエネルギー固有状態既知関数表してこの方程式近似解求める。 最低エネルギー状態の波動関数とエネルギーは、それぞれ | Ψ ⟩ {\displaystyle \vert {\Psi }\rangle } とEで表される。他のCC法(運動方程式結合クラスター法や多参照結合クラスター法など)を用いれば、系の励起状態(と基底状態)の近似解求めることができる。 CC法では多電子系の波動関数を以下のように近似して、励起演算子求め問題へと変換される。 | Ψ ⟩ = e T ^ | Φ 0 ⟩ {\displaystyle \vert {\Psi }\rangle =e^{\hat {T}}\vert {\Phi _{0}}\rangle } ここで | Φ 0 ⟩ {\displaystyle \vert {\Phi _{0}}\rangle } は通常ハートリー-フォック分子軌道から構成されスレーター行列式である。 T ^ {\displaystyle {\hat {T}}} は励起演算子で、 | Φ 0 ⟩ {\displaystyle \vert {\Phi _{0}}\rangle } に作用した場合様々な励起状態を表すスレーター行列式線形結合作られる詳しくは以下を参照配置間相互作用などとは違って、解の示量性保証するため、この指数関数用い方法は適切である。しかしCC法の大きさについての無矛盾性参照波関数大きさ無矛盾性依存するCC法の欠点は、変分原理用いないところである。

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